4歳児 保育研究シート 「幼児の発達と学びの連続性を踏まえた幼稚園の教育課程(3歳児~5歳児)の編成及び保育の実際とその評価の在り方についての研究開発(2年次) 」 (2019年度 第1回 公開保育研究会)

教科・単元、キーワード
  • 保育
  • 接続
  • 探究力・活用力
  • 社会情動的スキル
  • 対話的な学び
  • 主体性
校種・学年
  • 幼稚園
校種間連携
  • 幼稚園
  • 大学
概要

<4歳児・学年全体の様子>
4歳児は2クラス共、元森・川の組からの進級児17名、新入児13名、計30名の編成となっている。林の組担任は3歳児から持ち上がり、池の組担任は元5歳児担任、TT教諭は元4歳児のTTで、新たに出会った学年チームで運営している。
進級児には、新しいクラスや担任、見慣れない友達に対して戸惑い、不安になる様子がうかがえた。進級当初は何気ない様子で過ごしていたのに、最近になって保護者と離れがたくなる人もいて、そんな我が子の姿に戸惑う保護者もいる。新入児の背景は様々で、別の幼稚園や保育所から転園してきた人もいれば、初めての集団生活の人もいる。こうした子どもたちのありのままの姿を受け止め、新しい園生活を親子共に安心して受け入れられるよう支えていくことが大切だと感じている。
遊びの様子としては、保育室では製作や描画、ごっこ遊び、廊下ではお店やさん、音楽を流して歌ったり踊ったりするなどの姿が見られ、行動範囲が保健室や遊戯室、コート室へと広がりつつある。園庭では、この時期ならではの虫や草花との出会いがあり、身体を寄せ合って探す姿がほほえましい。池の組の三和土にはボールやすりこ木などの新しい道具を揃え、サツキの花やアジサイの葉っぱで色水づくりなどを楽しんできた。5歳児が花壇を畑にして野菜の苗を植え、大切に育てている姿を間近に見てきたので、5月下旬、自分たちも何か育ててみようということで、アサガオの種をまいた。シートの上にプランターの古い土をひっくり返すと、ミミズがたくさん出てきて大騒ぎになった。新しい土を混ぜ込み、ふかふかの土作りも楽しんだ。
6月に入り、暑さが増してきたので、水に触れながら心地よく過ごせるように、石けんで泡づくりや、新聞をちぎって水に入れて新聞紙粘土づくりを取り入れた。泡のふわふわした感触や、新聞を混ぜていくととろとろになっていく過程を思い思いに味わっていた。
新しい環境の中で、一人ひとりが不安や戸惑いを抱えつつも、様々なモノ・ヒト・コトに関心をよせ、「やってみたい」と動き出すなかで、関わってはみるものの動き出したその先で、ふと不安になったり、気になる友達の動きに合わせるのに精一杯で楽しくなくなったり、相手の気持ちがわからずケンカになったりと、それぞれにもどかしさも感じている。その子なりに自分を出している姿を受け止めながら、遊びの楽しさにつながり、友達と関わっていけるよう、教師も悩みながら支え方を模索している。教師や友達と一緒に過ごすひと時が嬉しい、楽しいと思える体験が次へとつながり、一人ひとりがその人のペースで安心して、自分らしさを発揮していかれるようにと願い関わっている。

出典:2019年度(第1回) 公開保育研究会 資料

コンテンツ担当者・著者

お茶の水女子大学附属幼稚園 杉浦真紀子・佐々木麻美・鶴瀬友理

論文・教材本文
2019年度 第1回公開保育研究会資料 (案内図ほか) 2019年度 第1回公開保育研究会資料 (保育研究シート_4歳児)
関連情報
2019年度 6月④週案 4歳児 保健室 保育研究シート 「幼児の発達と学びの連続性を踏まえた幼稚園の教育課程(3歳児~5歳児)の編成及び保育の実際とその評価の在り方についての研究開発(2年次) 」 (2019年度 第1回 公開保育研究会) 3歳児 保育研究シート 「幼児の発達と学びの連続性を踏まえた幼稚園の教育課程(3歳児~5歳児)の編成及び保育の実際とその評価の在り方についての研究開発(2年次) 」 (2019年度 第1回 公開保育研究会) 5歳児 保育研究シート 「幼児の発達と学びの連続性を踏まえた幼稚園の教育課程(3歳児~5歳児)の編成及び保育の実際とその評価の在り方についての研究開発(2年次) 」 (2019年度 第1回 公開保育研究会)

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  • 登録日時 2019-09-02 12:59:26
  • 更新日時 2024-09-11 17:39:19
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