探究力・活用力が発揮される生活(3・4年次) 「からだ」 うごく・うごきだす つながる・つなげる(2014・2015年度 幼稚園研究紀要)
- 教科・単元、キーワード
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- 保育
- 探究力・活用力
- 対話的な学び
- 課題研究
- 主体性
- 校種・学年
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- 幼稚園
- 校種間連携
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- 概要
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「探究力・活用力」をテーマとする本園の研究のはじまりは、6年前の平成22年度に遡ります。お茶の水女子大学が文部科学省特別経費事業の採択を受け、学校教育研究部を中心として、幼・小・中・高の4附属及び大学が協同して、「附属学校園を活用した新たな学校教育制度設計に係る調査研究」に取り組みました。この6年間にわたる特別経費事業のキーワードが、「探究力・活用力」でした。
さらに本園では、平成24年度より、園内研究のテーマを「探究力・活用力が発揮される生活」とし、4年計画で研究を重ねてまいりました。
「探究力・活用力が発揮される生活」という4年間を貫く大きなテーマのもと、本園がこれまでに刊行してきた研究紀要は、次のようなサブテーマのもとにまとめられています。
平成24年度 「透明」 透ける・透かす・透きとおる
平成25年度 「道具」 持つ・運ぶ・活かす
平成26・27年度 「からだ」 うごく・うごきだす つながる・つながる
研究の1年次は、ペットボトルや水など、「透明」なものと子どもの関わりに注目しました。2年次には、園内にあるさまざまな「道具」が、どのように子どもの好奇心や感性を喚起し、新たなあそびの展開につながるのかに注目して事例研究をおこないました。これらの研究成果をふまえ、まとめの年でもある3・4年次には、子どもたち一人ひとりの「からだ」をテーマとして研究を進めました。1・2年次が、子どもを取り巻く環境の中にあり、対象化しうるものに注目したのに対し、3・4年次は、子どもたち自身、その主体そのものを中心において、もの・ひと・ことの関わりを全体的に捉えなおしてみることを目的としました。
一般に、子どもはその発達の初期において、自他が未分化な状態にあります。しかし、子どもたちはやがて、自身を取り巻く環境や、身近な人びとからの意図的・無意図的な働きかけをきっかけとして、自身のかけがえのない「からだ」と「こころ」の存在に気づいていきます。そしてさらに、みずからの存在が保障されているという安心感を基盤として、身近な他者とつながりあいつつ、あそびを豊かに発展させていきます。その背後には、子どもの何気ない言動をこころに留め、その意味を共同的に読み取り支えてきた、教師たちの日常的な保育実践とこれにもとづく研究の積み重ねがあります。
本研究紀要が、幼児教育の研究と実践に携わる、すべての方たちの関心をつなぎ、広げていく一助になれば幸いです。
出典:2014・2015年度 幼稚園研究紀要 - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属幼稚園 伊集院理子・佐藤寛子
- 論文・教材本文
- 【目次】 探究力・活用力が発揮される生活(3・4年次) 「からだ」 うごく・うごきだす つながる・つなげる(2014・2015年度 幼稚園研究紀要)
- 関連情報
- 探究力・活用力が発揮される生活(1年次) 「透明」透ける・透かす・透きとおる(2012年度 幼稚園研究紀要) 探究力・活用力が発揮される生活(2年次) 「道具」持つ・選ぶ・活かす(2013年度 幼稚園研究紀要)
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