国立大学法人 お茶の水女子大学附属学校園教材・論文データベース

• 総合的な学習・探究の時間
• 特別活動
• 探究力・活用力
• 社会情動的スキル
• てつがく
• 対話的な学び
• 主体性

• 小学校
• 小５

５年⽣の「てつがく創造活動」は、⼦どもたち⼀⼈ひとりが⾃らの興味・関⼼を出発点に探究しながら、他者とかかわりあう中で他者を知るとともに、⾃分を知るきっかけとなり、⾃分が更新されていくことにつながる時間だと考えている。てつがく創造活動はプロジェクト型活動とてつがくの⼆つで構成されているが、てつがくの中で育まれるてつがく的思考はプロジェクト型活動の中でも発揮される。活動の中で、個⼈の中で⽣まれた問いを⾃分⾃⾝で問い直すこともあれば、グループ、クラスで⼀つのテーマについて多様な意⾒を持ち寄って対話する場⾯もある。そういったてつがく的思考が⽣まれる場⾯は多岐にわたるが、⼀つの⼤きなきっかけが他者の存在であるように思う。他者に⾃分の活動をひらくことで、他者を意識し、世界に触れ、新たな問いが⽣成される。⾃分のしている活動が⾃分にとって意味のある活動だからこそ活動をひらき、他者の意⾒を⾃分の中に内在化させていく中で他者意識が育っていく。その過程の中で⾃分を知り、他者と協働しながら探究していく。

出典：2022年度　小学校校内授業研究会　学習指導案

お茶の水女子大学附属小学校　和氣拓巳（構想部会）・草野健・濱雪乃・倉次麻衣・岡田博元