脈絡を意識しコンセプトで貫く「日本の諸地域」「地域の在り方」の単元配列の工夫(2022年度 中学校研究紀要 第51集)
- 教科・単元、キーワード
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- 社会・地理歴史・公民
- 探究力・活用力
- コミュニケーションデザイン
- SDGs(持続可能な開発目標)
- ICT(情報通信技術)
- 対話的な学び
- 現代的な課題
- 主体性
- 校種・学年
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- 中学校
- 校種間連携
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- 概要
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平成29年告示の学習指導要領で新たに設けられた「地域の在り方」での構想をより深い学びにしていくためには,その前段にある「日本の諸地域」での地誌学習の過程において,地域の課題を見いだす力を養い,「地域の在り方」で調査対象とする地域と同じような状況下で地域の活性化を図っている事例となり得る地域についての知識を得ることが必要である。そのため,「地域の在り方」の単元で生徒に考察・構想してほしいことをコンセプトとし,そこから逆向きに考えて,「日本の諸地域」の各地方(単元)を貫く問いをたてながら単元設計する方法をとった。その際,中核となる考察の仕方と,関連づける事象相互の関連を意識し,どの地域にどの中核となる考察の仕方をあてはめていくことが,地域的特色や地域の課題を魅力的に引き出すことができ,最もコンセプトの達成に有効となるか,また,生徒の習熟の深まりにつながるかを検討した。また,中核となる考察の仕方を取り上げる順番についても併せて検討し,「日本の諸地域」の前半では自然環境など「どのように」の問いを中心にし,徐々に追及の過程で,他の事象との多面的な関連に気付くことができるように「なぜ」の問いを多めにすることで,生徒の理解のしやすさや地域を重層的に分析し思考する力を高めることに配慮した。そして,「日本の諸地域」と「地域の在り方」の両単元を一体的に扱っていくために,「どのように」「なぜ」の問い以外に,「どうあればよいか」という問いを利用し,より良い地域について考えさせ,2つの単元を一体的に扱っていくための工夫を試みた。
出典:中学校研究紀要 第51集(2022年度) p.176-185.
- コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属中学校 渡邊智紀
- 論文・教材本文
- 「脈絡を意識しコンセプトで貫く「日本の諸地域」「地域の在り方」の単元配列の工夫」 中学校研究紀要 第51集(2022年度)
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