コロナ禍における74回生修学旅行―感染防止対策と思い出づくりの両立―(2021年度 高校研究紀要 第67号)
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- 概要
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2019年度末より新型コロナウイルス感染症(以下,コロナ)の流行及び政府による緊急事態宣言の発出により,全国の学校で休校やオンライン対応,行事・部活動の中止等,様々な教育活動の制限を余儀なくされた。年度が替わり 2021年度より,まん延防止措置や緊急事態宣言下においても感染防止対策を施した上で,授業や部活動,行事を徐々に再開し,段階的に通常の学校生活を取り戻していくこととなった。
例年,本校では3年次の4月中旬に4泊5日で修学旅行を実施している。高校生にとって修学旅行は様々な学校行事の中でも,その思い入れや位置付けは大きく,一生の思い出としていつまでも記憶に刻まれるようなものである。しかし,2020年度は多くの学校・教育委員会・知事らが修学旅行・宿泊行事の中止の判断や要請をし,本校でも1つ上の学年(73回生)がやはり中止に追い込まれた。2021年9月30日に緊急事態宣言が解除されるまでの上半期中は全国的に上記のような状況が続くこととなった。
そんな中,当学年(74回生)では2020年度にほとんどの行事・部活動の大会やコンクールが中止となり,生徒たちが辛い思いや我慢を強いられてきたことを鑑み,何とか修学旅行だけは実現させてあげたい,と担任団が知恵を絞り,実施に向けて模索を続けることとなった。ところが,修学旅行は他の教育活動と異なり,宿泊を伴うこともさることながら集団での移動・食事・体験活動等,至るところに感染リスクが潜んでいる。さらに,保護者の理解や同意,旅行中に発症者が出た場合の対応,予測できない感染状況等に戦々恐々しつつ,実施に向けてクリアしなければならない難題が数多く待ち構えていた。
本稿では,修学旅行実施までの苦難の道のりを記録としてまとめるとともに,コロナ禍における宿泊行事のあり方やその効果について言及したい。
出典:2021年度 高校研究紀要 第67号, p.107-144. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属高等学校 佐藤健太
- 論文・教材本文
- コロナ禍における74回生修学旅行―感染防止対策と思い出づくりの両立―(2021年度 高校研究紀要 第67号)
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