第3学年「食育」学習指導案「「食べること」を考える ―苦手な食べ物は,あったらいけないの?―」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 総合的な学習・探究の時間
- 特別活動
- 食育
- 対話的な学び
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小3
- 校種間連携
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- 概要
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給食時間,3年生の教室に行くと,「この魚がおいしかった。」「ブロッコリーが苦手だけど,これは食べられた。」などと,様々な声を聞かせてくれる。その中には,「里芋が苦手で今日はちょっと…。」という声もある。
子どもたちは苦手なものや量が多いものは給食を食べ始める前に調節し,自分が決めた量を食べるようにしている。量の調節をする子どもを配膳台越しに見ていると,料理から苦手な食材だけ取り除こうとしていたり,ほとんど減らした料理をまた少しとってみたりして,子どもたちは苦手なものをできる限り減らしてしまいたいという思いと,食べた方がよいのだろうという思いとの合間にいることが感じられる。
今回,そうした苦手な食べ物との付き合い方について,子どもたちが一度立ち止まって考える機会を作りたいと考えた。給食を提供する立場としては,子どもたちには給食の料理を一口は食べてほしいという思いがある。様々な味に出会って食経験を増やしてほしいからである。栄養の面や,食事が他者とのコミュニケーションの場にもなることを考えると,食べられるものは多いほうが望ましいとも思える。
しかし,食べたほうが良いことはわかっていても,現実にはどうしても苦手な食べ物もあるだろう。栄養教諭として,専門的な知識を伝えることはもちろん重要であるが,実際の場面でどのように考え,行動するかを子どもたちとともに考えることも大切にしたい。
苦手な食べ物を目の前にしたときの気持ちと向き合い,友達や栄養教諭の考えにも触れることで,改めて自分の食事について考えをめぐらせ,苦手な食べ物との付き合い方を長い目で考えられるようにしたい。
出典:第80回教育実際指導研究会(2017年度)発表要項, p.124. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 足立愛美
- 論文・教材本文
- 第3学年「食育」学習指導案「「食べること」を考える ―苦手な食べ物は,あったらいけないの?―」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
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