第4学年「図画工作」学習指導案「ためして 見つけて 組み立てよう ―マグネット式ビー玉ゲーム―」(2016年度 第79回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 芸術・美術・音楽・図画工作
- てつがく
- 対話的な学び
- 主体性
- 校種・学年
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- 小学校
- 小4
- 校種間連携
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- 概要
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本題材設定は,給食配膳台を新調した際,使わなくなった天板を図工部で引き取り,その活用方怯を思案していたことに端を発している。磁石が反応する材質とアトリエ作業台に程よく収まるグループ活動に適した大きさの特色を生かして,マグネット式ビー玉ゲームを構想した。
図画工作の題材で「ビー玉ゲーム」は,学年を問わず子どもたちに人気がある。複雑で華やかな動きや音が仕組まれた電子ゲームが身近にある現在においても,時代を超えてその人気に変わりない。しかし,従来のビー玉ゲームは,基本的に個人活動である。また,板や厚紙を土台として釘や工作用紙等でコースや障害物を固定し,ビー玉の行方を調節してビー玉が多様に転がる様を楽しむ構造になっている。従って,固定した釘や障害物等の修正には時間を要し,切りのない作業へ流れる傾向がある。
そこで本題材では,コースや障害物の固定や移動の試行錯誤が自在な磁石を使うことで,ファミリー単位の協働的活動の融通性を担保する構造改善を試みた。また,本時では,ゴールへゆっくり辿りつく,楽しく美しい感じに表現する,という課題も設定した。それは,課題解決に向けた,ためして,見つけて,組み立てるという協働的活動の対話の中にこそ,図画工作における“てつがくすること”があり,そこでは,図画工作特有の多様な言語による対話があると考えたからである。そしてその対話を通して創造された共通了解の証として作品が製作されたと仮説するならば,図画工作の学習そのものが“てつがくすること”と言えるのではないかと考えるに至った。
出典:第79回教育実際指導研究会(2016年度)発表要項, p.131. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 堀井武彦
- 論文・教材本文
- 第4学年「図画工作」学習指導案「ためして 見つけて 組み立てよう ―マグネット式ビー玉ゲーム―」(2016年度 第79回教育実際指導研究会)
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