ファシズムとは何か ― 問いの性質と歴史的思考力に関する一考察 ―(2017年度 高校研究紀要 第63号)
- 教科・単元、キーワード
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- 社会・地理歴史・公民
- 探究力・活用力
- 対話的な学び
- 現代的な課題
- 主体性
- 校種・学年
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- 高校
- 高2
- 高3
- 校種間連携
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- 概要
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2018 年 3 月に新学習指導要領が告示され,地理歴史科の歴史分野では,歴史総合(2単位)・世界史探究・日本史探究(各3単位)が新設されることとなった。 各科目の詳細に関しては,2018 年夏頃に発表される新学習指導要領解説によるところもあるが,2022 年に高等学校で新学習指導要領の段階的施行が開始されるまでの間,現行の学習指導要領科目の枠組みの中で,「主体的・対話的で深い学び」など新学習指導要領で示された方向性やエッセンスを組み入れつつ,授業改善を進め,授業実践を積み重ねて行く必要があるだろう。殊に,歴史総合に関しては,「日本史Aと世界史Aの統合・融合」などと説明されがちではあるが,新学習指導要領では「近現代の歴史の変化に関わる諸事象について,世界とその中の日本を広く相互的な視野から捉え,現代的な諸課題の形成に関わる近現代の歴史を理解する 」と表現されていることを把握した上で,実際の授業構成を考案することが求められるだろう。
また,歴史総合は「歴史の大きな転換に着目し,単元の基軸となる問いを設け,資料を活用しながら,歴史の学び方を習得する科目」と位置付けられており,諸資料の適切な活用と共に「基軸となる問い」それに基づく「具体的な問い」といった探究のための問いにより授業が構成されて行くことになる。この歴史総合の履修の後に学習する世界史探究・日本史探究の授業構成に関しても,この枠組みが生かされるものとなるだろう。つまり,適切な問いを立てることが,授業や学習の質に大きく関わってくるといっても過言ではなく,これを踏まえた上で,諸資料の活用とともに主体的・対話的で深い学びが実現できる授業を構成する必要がある。本稿では,その点に留意しつつ授業を構成する際に課題と感じた「問いの性質」について論じたいと思う。
出典:2017年度 高校研究紀要 第63号, p.105-119
- コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属高等学校 山川志保
- 論文・教材本文
- ファシズムとは何か ― 問いの性質と歴史的思考力に関する一考察 ―(2017年度 高校研究紀要 第63号)
- 関連情報
- 「問い」とこれからの授業 ~「国民とは何か」~(2018年度 高校研究紀要 第64号)
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