コメント01 多様性の時代になぜユニゾンを踊るのか―第73回ダンスコンクールの記録―
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お茶の水女子大学附属高等学校の校内ダンスコンクールの歴史について知らなかったので、まずは勉強になりました。そのような素晴らしい歴史があると、継続の意義が学生に伝わるでしょう。 動きを揃うことは、音に合わせるという次元を超えて、お互いの息使いに合わせるということですね。自分も大学の時にモダンダンスの先生に言われた時に「どういうこと??」と不思議に思った感覚を今でも覚えています。言われた時にはわかりませんが、実践していく中で理解していくということは本当に大切な学びの一つだと思うので、それもダンス教育の意義の一つだなと思いました。 また、もちろん踊ること一丸となる気持ちを味わえて楽しいですが、踊りをつくる時の苦労や学生の嫌な気持ちを提示してくれたことも大事だと思いました。一つ、気になるのは、パフォーマンス前に嫌な気持ちを抱いているような学生は、パフォーマンスの後にどのように感じたということです。パフォーマンスをした後に、もしかして気持ちが変わっているかもしれないし、パフォーマンスが高校の中での忘れられない思い出になっているのでしょう。 あと、揃う・揃えることについて考えさせていただきました。一人一人が全く同じ動きをするということもありますが、40人の全体を見て一人一人が少し異なった動きになっていても全体が一体化しているように見えるということもあるのでしょう。ユニゾンの時は前者だけなのか、後者もユニゾンといえるかどうか、いかがでしょうか。後者の方が、様々な生徒の特徴や個性を包摂できそうだろうと想像していましたし、前者=平等(equality)、後者=公平性(equity)、というように理論的にも考えられるのでしょう。他に、多様性の理論で言うと、様々な経験や苦労を抱えている人々はどのように分かち合って連帯できるかということは、フェミニズムの長年の課題で、インターセクショナリティ理論の契機にもなったともいえると思いました。このことについて、石原真衣先生の『アイヌがまなざす』の第2部「インターセクショナリティ」では、石原先生は日本にフェミニズムが先住民の出自をもつ方々のようなマイノリティを排除してきたことを批判し、日本のフェミニズムがどのように様々な方々を包摂できるかと言うビジョンを描いていいますが、このことは様々な生徒がどのようにユニゾンで踊れることができるかという課題に通じるところがあるということも考えたくなりました。 何よりも、学生自身が主体的に踊りを創造できる授業、発表できる場が設けられていることに感銘を覚えて、いつか見てみたいと思いました。 【大学教員・研究者】
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お茶の水女子大学附属高等学校 丸山実花
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