子どもの自由を尊重する保育における保育者の実践構想プロセス―事例分析による試論―(1998年度 日本保育学会第51回大会 発表要旨)
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- 概要
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子どもの自由を尊重する保育(以下、自由保育)を行っている保育者の実践に、どのような実践構想がはたらいているかを、事例に即して探ることを本研究の目的とした。従来の教育実践研究は教師の実践と省察の過程を<Plan(計画)−Do(実践}−See(評価)>(以下PDS)と直線的・単線的にとらえ、P(計画〉とS(評価)を対でとらえてきた。一方、教師の予測や計画の枠外で起こる出来事とその出来事に対する教師の態度をも対象とする実践研究も蓄積されている。子どもの自由を尊重する保育形態では、プログラム遂行の手続きとして実践が成立しているのではなく、子どもが引き起こす出来事を契機に実践が展開される。保育者の省察も、計画がどの程度実践で遂行し得たかを評価するのではない。出来事をとおして子どもと保育者がどのような経験をし、その経験は各人にとってどのような意味があったのか、まさに経験の質と意味を問うものとして、省察が行われている。しかし保育案として計画を明示しない実践はともすると、一概に「場当たり的」との低い評価を受ける場合もある。実際、筆者が保育者の実践と省察の関連を分析した資料には、PDSでいう「計画」は皆無に近かった。そこで筆者は、目由保育の中でも明記された保育案をもたない形態の保育では、PDS理論で説明しきれない予測・計画(PDSのPと区別し以下、実践構想とする)がはたらいていると考えた。筆者(1997)は上述の研究で、保育者の省察が実践当日と翌日では質的な相違があることを見出している。本研究は保育者の省察における実践構想について、今後研究を深めるための第一歩とし、一人の保育者の省察を丹念に事例分析した。
出典:吉村香・尾形節子・武藤隆(1998)「子どもの自由を尊重する保育における保育者の実践構想プロセス―事例分析による試論―」日本保育学会大会研究論文集, 51, p.610-611.
※本研究は、倫理的配慮に基づいて実施された。
- コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属幼稚園 尾形節子
- 論文・教材本文
- 子どもの自由を尊重する保育における保育者の実践構想プロセス―事例分析による試論―(1998年度 日本保育学会第51回大会 発表要旨)
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