第4学年「みがく」学習指導案「自分の生活を見つめて―「つよさ」って何だろう?―」(2016年度 第79回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 総合的な学習・探究の時間
- 道徳
- てつがく
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小4
- 校種間連携
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- 概要
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これまで,朝のサークル対話の話題や子どもの疑問をもとに,「てつがく」の授業を進めてきた。1学期~2学期前半は,『ゆめの世界とは?』,『死ぬとは?』,『生まれる前はどこにいたの?』といったテーマについて考えた。2学期後半~は,『友達とは?』というテーマで対話を重ねた。「自分はどんな友達でいたいか」と考えていた際,ある子が「嫌われないような友達でいたい。」と語った。共感する子が多い中,別の子が「嫌われてもいいんじゃないかな。それに,私は友達に嫌いと言ったことがある。」と。「えっ…」,子どもたちは揺れ動く。そこから,『嫌いと言っていいの?』と問いが変わり,「言って欲しいけど,自分は言えない(言わない)」のように,対話を通して自分の内面を見つめていくことが行われた。これまでの授業をふり返ると,自分の置かれた世界に関わる問いから,自分の内面に向かう問いへと,問いが変化してきたことに気づく。さらに本単元の前には,『嫌いとは?』と考えることを通し,多くの子が関心を寄せている,『感情』や『(自分の)気持ち』について考えていければと思っている。
このような流れの中に本単元が位置づく。本単元では,自分の生活(自分)を見つめて真剣に考えた3学期の目標をもとに,そこに書かれた言葉の意味を問うことから“てつがくすること”を始めたい。例えば,“強い心を持ち”や“自分を強く”と目標に書いている子がいる。「つよさ(強さ)」という言葉はよく使われるが,そもそも『つよさ』とは何だろうか。この問いは,私自身,事あるごとに自問し,考えてきた言葉の一つである。しかし,確固たる答えは未だに見つかっていない。
目の前の子どもたちとは,クラス替えがありつつも,2年生の時から一緒に過ごしてきた。成長とともに,当然色々なことがあるが,変わらず素直で心優しい子どもたちである。その子どもたちがもうすぐ高学年となる。これから先,他者や社会との関係の中で自分を見つめ,悩み,揺れ動くことが増えるに違いない。だからこそ,「『つよさ』とは?」と問い,それぞれが思う『つよさ』の違いを感じ,自分を見つめながら,対話を通して,皆(教師も子どもも)で『つよさ』について考えていければと思う。
本時は,学習活動の3時間目にあたる。対話を通して新たな問いが生まれ,問いが変化していくこともある。その問いの変化や子どもたちの気持ちや思いに寄り添いながら,丁寧に対話を進めていきたい。
出典:第79回教育実際指導研究会(2016年度)発表要項, p.95. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 久下谷明
- 論文・教材本文
- 第4学年「みがく」学習指導案「自分の生活を見つめて―「つよさ」って何だろう?―」(2016年度 第79回教育実際指導研究会)
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