課題別部会の研究 「てつがく創造活動」中学年部会(2023年度 第86回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 総合的な学習・探究の時間
- 特別活動
- 探究力・活用力
- てつがく
- 対話的な学び
- 主体性
- 校種・学年
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- 小学校
- 小3
- 小4
- 校種間連携
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- 概要
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プロジェクト型活動(以下,PJ)とてつがくから成る「てつがく創造活動」は,3年生から設定されているが,低学年における学びをボトムアップに見とりながら,一人ひとりの“やってみたい”,“考えてみたい”という思いをもとに活動をつくっている。
3年生のPJでは,まずはやってみることを大切にし,試行錯誤しながら,とことん自分のしたいことに取り組む時間をつくってきた。そして,活動とともに週に1度のペースで,サークルの形(図 1)となって,PJ の取り組み状況や今後への思いなどを聴きあい,分かちあうことを重ねてきた。また,てつがくの時間には,PJでの活動をふり返り,悩んだり困ったりする中で生じた思いや活動を進める中で生じた疑問を共有し,それぞれの思いを聴きあい対話することも行ってきた。活動の中での対話や活動をふまえた対話を通して,てつがくするとともに,互いの思いを知り,感じ方の違いに気づいたり共感したりする中で,「自分」を見つめていく営みを大切にしてきた。
このような経験をしてきた4年生では,少しずつ自分のPJのイメージを長く持ちながら,時に立ち止まり自分の思いを確認し,活動を調整して進める姿が見られるようになる。そして,協働的に活動を進める中で,他者の思いや考えを受け止め,様々な形の対話を通して自分を見つめ,困難なども乗り越えていこうとする姿を見守ってきた。
また,興味にもとづき活動が始まる PJ では多様な活動が行われる。活動の場を共有することや,取り組みを他者にひらく機会をつくることで,友だちの興味に触れ,友だちを知るとともに,互いの思いを尊重する姿へとつながる。そして,このような場が,興味や活動をひろげるきっかけになるとともに,アドバイスをもとに活動をよりよいものへしていこうとする姿へとつながると考えている。 - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 有働陽也,久下谷明,冨田京子,比樂憲一,山賀愛
- 論文・教材本文
- 「てつがく創造活動」中学年部会(2023年度 第86回教育実際指導研究会 発表要項)
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- 登録日時 2024-05-20 15:03:49
- 更新日時 2024-11-12 20:53:40
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