第2学年「算数」学習指導案「図形の見方―立体図形から平面図形を導入する―」(2016年度 第79回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 算数・数学
- 探究力・活用力
- 校種・学年
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- 小学校
- 小2
- 校種間連携
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- 概要
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学習指導要領では,図形の意味を理解したり,図形の性質を見出したり確かめたりする際に,図形の観察や構成などの活動が大切であると述べられている。このうち,図形の観察とは「図形をどのように見るか」であると考える。1年生では,箱の形を紙に写し取る活動をしてきた。2年生では,身の回りのものの中から,三角形や四角形の形をしたものを取り出す活動をする。本時では,この取り出す過程について着目したい。
現行の図形の学習の多くは,まず平面図形の性質や特徴を見出し理解させ,それらを立体図形の性質や特徴にもつなげている。ところで,私たちは空間図形を見る時,それを平面図形の複合体として見ている。したがって,平面図形は空間図形と切り離されたものではない。換言すれば,空間図形の中で平面図形を捉えようとしていることになる。その点に立てば,立体図形と関係づけて平面図形を導入することは一考に値すると考えたい。
本単元では,箱や立体図形の模型を,いろいろな点から観察する。図形をどう見るかは一様ではない。図形をいろいろな向きから見ることは,本時における自分事の視点であると者える。箱によっては,箱や立体図形から取り出すものが2年生で扱う三角形や四角形以外のものもあるだろう。その方が三角形と四角形の理解を深めることができると考える。また,取り出した図形が四角形に見えても,実際にはそうでないこともある―辺が直線ではなく(両端が微妙に曲がっている),頂点がない場合など―。慨形としては四角形であるものに触れることで,四角形の定義が明確になろう。このように,立体図形をしっかり観察することは,図形の構成要素の理解を十分にはかり,空間観念の育成につながると考える。
出典:第79回教育実際指導研究会(2016年度)発表要項, p.88. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 戸張純男
- 論文・教材本文
- 第2学年「算数」学習指導案「図形の見方―立体図形から平面図形を導入する―」(2016年度 第79回教育実際指導研究会)
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