化学実験の中から得られるもの~探究的学習の充実を目指して~(2012年度 高校研究紀要 第58号)
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- 概要
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平成24年度4月から理科・数学の各教科・科目について新しく改訂された高等学校学習指導要領が交施された。理科改訂に当たっての基本的な考え方については、以下3点ある。
1.基礎的・基本的な知識'技能の確笑な定着を図る観点から小・中・高等学校を通じた理科の内容の構造化を図るとともに、科学的な思努力、表現力の育成を図る観点から探究的な学習活動をより一層充実する。
2.物理・化学・生物・地学のうち3領城以上を学び、基礎的な科学的素養を幅広く養い、科学に対する関心を持ち続ける態度を育てる。併せて、生徒の能力・適正、興味・関心、進路希望等に応じて学べるよう履修の柔軟性を向上させる。
3.今日の科学や科学技術の発展に伴って変化した内容について、その変化に対応できるよう学習内容を見直す。科学や科学技術の成果と日常生活や社会との関連にも留意し改善を図る。
上記1にあるように、探究的な学習括動のより一層の充実については、科学的に探究する能力と態度を育てる上で不可欠なものである。また、上記2にあるように、以前の指導要領にはなかった理科の3領域以上という幅広い履修も同時に求められている。今回の改訂では小・中学校とは異なり、高校での理科の大幅な履修単位の増加はない。このような状況下で、いかにして十分な探究的学習活動時間を設定できるか、あるいは学習内容を工夫できるかが課題だと考える。ここでは、探究的学習活動のひとつである化学実験について、これまで行ってきた授業の実践報告と考察をする。目新しい実験や特殊な授業ではなく、普段の学習から得られたヒントや失敗を手掛かりに、探究的学習活動をより充実させ、生徒の探究力育成を図ることができるのではないかといういくつかの事例も後半に提示したい。
出典:2012年度 高校研究紀要 第58号, p.7-16. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属高等学校 溝口恵
- 論文・教材本文
- 化学実験の中から得られるもの~探究的学習の充実を目指して~(2012年度 高校研究紀要 第58号)
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