AIと読む「春よ、来い」
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- 概要
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ChatGPTを活用して詩の鑑賞の学習を行いました。以下が手順です。
(アカウント取得には携帯番号入力が求められるので、「今回は使いたい人は各自で設定するように」として、教師が演示するにとどめる。)
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
【1時間目】
1.松任谷由実「春よ、来い」を読み、「君」がどんな人だと思うか、文脈から想像して解釈する。
(ここまでで一時間)
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【2時間目】
2.ChatGPTを紹介
・こんなことができる。
・ただし、当てにならないことも→「お茶の水女子大学附属中学校はどんな学校?」の検索結果を表示する。
3.1の課題をChatGPTに聞いてみる。
4.これを読んで、ChatGPTにもっと聞いてみたいことがあれば生徒から募る。
5.ChatGPTの解釈を参考に、1の解釈をさらに深める。
・ChatGPTの解釈に反論するとか、補足するなど。
6.ChatGPTは国語の授業にどんなふうに活かせそうか自分の考えを述べる。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
【生徒に提示した課題】
①「君」はどんな人か、あなたの解釈を述べましょう。箇条書きではなく、文章で述べること。
(ChatGPTの解釈を引用して、それにもコメントしましょう。AIへの反論も大歓迎!)
②ChatGPTを使ってみた感想を書きましょう。
「あなたの課題」→「追加または作成」から「新規作成」「ドキュメント」を選択しましょう。そのドキュメントに、①②をそれぞれ記入し、提出ボタンを押してださい。
《 記入例 》
・ChatGPTでは「・・・」と言っていたが、私は・・・と考えた。その根拠は・・・
・私は・・・と考えたが、ChatGPTでは「・・・」と言っていた。〇〇という点では共通だが、・・・という点では〇〇については異なっていた。違っている原因は・・・だと考えられる。
《 ChatGPTへのコメント例 》
・〇〇がなるほどと思った。
・〇〇という解釈は、私と違った。
・〇〇は自分にはない視点で面白かった。
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※2でChatGPTが叩き出した解釈は以下のとおり。
《 指示文 》
Q「以下「春よ、来い」の詩の中の「君」はどんな人物だと考えられますか?」
※ここで、詩の全文を入力したが、ここでの掲載は省略
《 回答 》
この詩における「君」は、詩の作者にとって愛しい人物であり、過去に彼らとの美しい思い出を共有していた人物と考えられます。詩の中で、「愛をくれし君」という表現や、「夢をくれし君の眼差しが肩を抱く」といった表現から、この人物が詩の作者にとって支えとなり、幸せな時間を過ごしたことが示唆されています。
また、詩の中で「君に預けし我が心は、今でも返事を待っています」という部分から、この人物との関係にはある種の未解決や未来への期待が含まれていると解釈できます。恋愛に関する詩として、この「君」は遠く離れているか、または現在一緒にいられない相手であり、詩の作者は彼らとの再会や未来を願っていることが伺えます。春の象徴としての花や雨も、切なさや期待感を表現しています。
《 指示文 》
Q もっと具体的に教えて下さい
《 回答 》
詩の中で、「君」は過去に詩の作者と親密な関係を持っていた人物であり、彼らが過ごした美しい思い出や感情の象徴として描かれています。この詩は恋愛をテーマにしていると考えられ、二人の間には深い愛情があったものの、現在は離れているか、あるいは状況が許さないために一緒にいられない状態であると思われます。
詩の作者は、「君」に対して未だ強い感情を持っており、彼らとの再会や関係の復活を切望しています。春の情景が繰り返し言及されており、春は新しい始まりや再生を象徴しているため、作者は「君」との再会や未来への期待を春に託していると解釈できます。
また、詩の中で沈丁花が言及されていることから、この花が二人の関係や思い出の象徴としても重要な役割を果たしていると考えられます。沈丁花の香りが流れることで、作者は「君」との過去を思い出し、現在の切なさや寂しさを感じます。
詩の繰り返される「春よ」というフレーズは、「君」と再会する未来の春を夢見ており、その夢が詩の作者の心の支えとなっていることを示しています。この詩全体を通して、作者は「君」への深い愛と未来への期待を表現しています。 - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属中学校 渡邉光輝
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