願いを叶え、学びをつなぐ −毛糸の染色−(2022年度 中学校公開研究会)
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中学校第3学年の家庭分野の学習で「願いを叶え、学びをつなぐ −毛糸の染色−」という題材で取り組みました。[A(2)「幼児の生活と家族」、B(4)衣服の選択と手入れ]
本題材は、中学生が幼児と関わりを持つことにより、創造的思考が発揮されることをねらいとしています。幼児が秋から冬の遊びで使いたい毛糸を尋ね、手紙に書かれた内容から幼児の希望を読み解き、その希望を叶えるために白色の毛糸を染色する問題解決型の創造的活動を設定しました。中学生が試行錯誤して毛糸を染色し、その毛糸を受け取った幼児が遊んでいる様子から、幼児の希望が叶ったかどうかが分かります。定まらない答えに向かって問題解決に取り組むなかで、生徒が主体的に創造的思考を引き出すことができるよう心がけて展開しました。
生徒の創造的思考が発揮されることが想定される場面として、幼児の遊びについて考える場面、電子レンジ染色の原理や繊維の種類について考える場面を設定しました。生徒が創造的思考を発揮し、幼児が毛糸を使ってどのような遊びをするのかを想像し、その際に配慮すべき点を考えながら毛糸を選択します。また、酸性染料である食用色素で染まる主にたんぱく質由来の毛糸を選択する際、1年生の衣生活の学習で取り組んだ繊維の種類と特徴の学習内容やこれまでの理科の学習を振り返り、科学的根拠と結びつけていきます。さらに、繊維の混用率の違いに着目したり、食用色素の混色の仕方について美術で学習した内容を生かしたり、予備実験の結果を生かして考えさせながら染色の手法を決定します。
毛糸の選択や染色の手法を試行錯誤する手助けとなるツールとして、Googleサイトで作成した本題材用のデジタルテキストを活用します。幼稚園に届けた手紙や受け取った手紙、中1の学習の振り返り、毛糸を染めるヒント等、創造的思考を引き出すための動機付けや情報源となる内容が組み込まれています。また、生徒同士が考えを共有しやすいよう、各班のGoogleスライドをサイトに組み込み、各班の取り組みをリアルタイムに可視化することで創造的思考の高め合いにつなげていけるよう考えました。
出典:2022年度 中学校公開研究会 学習指導案 - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属中学校 有友愛子
- 論文・教材本文
- 願いを叶え、学びをつなぐ −毛糸の染色−(2022年度 中学校公開研究会
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