「主体的・対話的な深い学び」を構築するウクレレを活用した創作活動の実践検証(2022年度 中学校研究紀要 第51集)
- 教科・単元、キーワード
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- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 中学校
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- 概要
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本研究の目的は、「主体的・対話的な深い学び」を構築するために、創作活動においてウクレレを表現ツールとして活用する有効性を実践検証することである。第1学年で、コードネームとウクレレのコード演奏の仕方(主要三和音の C、F、G7)の知識を得て、この3コードを使ったメロディのコード進行の演奏を中心に Dm 、D、Am のコード弾きを習得した上で、本研究内容である第2学年での創作活動を実施した。創作活動は、つくるプロセスを筆者が実演提示した後、「主体的」な学びの場面として、自分のコード進行をつくる活動を設定した。次に「対話的」な学びの場面として、少人数グループ活動で各自がつくったコード進行を持ち寄り、つなげたり、重ねたりし、コードに合うメロディも考え、曲の組み立てを話し合いながら合奏をつくる活動を設定した。
検証結果は、創作作品の採譜による分析、授業観察と生徒が記述した授業の振り返りから検討した。その結果から、①ウクレレはギターに比べ安価で、大きさやナイロン弦である点、コードが押さえやすい点から音楽授業で扱いやすく、演奏と話し合いが同時にできる利点があること、②ウクレレは、実感を伴う理解が難しかった和音(コード)に実技を伴って親しむことができることからコード進行を使った創作が可能であること、③ウクレレを活用した創作活動は、個別活動後にグループ活動での取り組みによってより創意工夫のある活動となることが明らかとなった。以上から、ウクレレを活用した創作活動は、「主体的・対話的な深い学び」を構築できる可能性が高いことがわかった。
なお、本研究は、令和3年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(奨励研究)課題番号 21H03933 を受けた。
キーワード:ウクレレ、創作活動、主体的・対話的
出典:2022年度 中学校研究紀要 第51集, p.186-204.
- コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属中学校 中山由美
- 論文・教材本文
- 「主体的・対話的な深い学び」を構築するウクレレを活用した創作活動の実践検証(2022年度 中学校研究紀要 第51集)
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