協働的なコミュニケーション活動を通して 表現や理解を深める授業の工夫 ~ライティングとピア・リーディングの活動を通して~
- 教科・単元、キーワード
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- 英語・外国語
- 探究力・活用力
- 対話的な学び
- 現代的な課題
- 主体性
- 校種・学年
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- 中学校
- 中1
- 中2
- 中3
- 校種間連携
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- 概要
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本稿は、授業の中に協働的な学習の場を設定することを通して、学習者の基礎・基本の定着を図り、表現する力や理解する力がより高まるよう試みた実践を報告するものである。表現する力の育成を促す協働的な活動として、ここではスピーチと教科書本文読後の発展的なライティング活動の実践を、理解する力の育成を促す協働的な活動として、ピア・リーディングの実践を報告する。
スピーチの実践では、原稿作成のプロセスの中に協働的な学習の場面を設定し、学習者同士がお互いに英語表現を教え合ったり真似たり、内容に関するアイディアを広げたり、文章の構成を意識したりできることを目指した。また、スピーチ発表前にリハーサルを設けることで、態度や姿勢、発音やリズム等、相互に他者からより良い発表に向けて学び合えることを期待した。
教科書本文読後の発展的なライティング活動の実践では、 3R (Reduce, Reuse. Recycle)の視点で 自分のオリジナルのアイディアを考えるという課題を設定し、そのアイディアを話し合ったり表現したりする協働的な学習の過程の中で、学習者が探究的な姿勢をもって自分の伝えたい内容を表現しよ うとすることを目指した。
ピア・リーディングの実践では、スローラーナーを含む学習者同士が互いの力を発揮し、協力し合うプロセスを通して、読んだつもり、理解したるもりの読解からより理解を深めることができるように、推論発問を設定することでより深い読みを促す課題を工夫した。
このような協働的な学習のプロセスを通して、他者から表現の工夫のしかたや理解の過程を学び、 教え合ったり新たな学びに気づいたりしながら、基礎・基本の定着を図るとともに自律的な学習者となっていくことを期待した。 - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属中学校 加藤理嘉
- 論文・教材本文
- J_K43_P127_KATO.pdf
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