3年「数学科」提案授業実践報告 「標本調査:身の回りの課題解決に標本調査を生かそう!」(2021年度 中学校公開研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 算数・数学
- 探究力・活用力
- ICT(情報通信技術)
- 課題研究
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 中学校
- 中3
- 校種間連携
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- 概要
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統計に関する学習内容として、1年の単元「データの活用」で度数分布表・ヒストグラム等を根拠として考察し、2年の単元「確率」で、同様に確からしい事象から確率をとらえ、データの傾向を四分位数・箱ひげ図を用いて考察した。3年では全数調査が叶わない場合などには、標本を抽出して全体の傾向を知る手段があることを知り、実際に標本調査を行い、そのよさを体得しながら学んでいく。
本単元では、全数調査と標本調査の特徴を対比して理解し、標本誤差が生じるのが当然であること、誤差がありながらも身の回りの社会で標本調査が選ばれ実施されている現状から、調査として不可欠な標本調査についての意義を考えさせたい。また、無作為抽出法について、実際に無作為抽出を実行し、乱数と疑似乱数があることも理解しながら試行してみることで、どのように標本を無作為抽出すればよいのか、抽出の方法に潜む偏りについても目を向け、将来行う調査についてより正確さを追求できる深い学びに繋げたい。そして、標本平均、標本比率を確率の考え方から理解できるようにして、標本調査での基本的な推定を行えるようにする。さらに、統計処理でPPDACサイクルを回す課題に取り組む。夏休みの標本調査のレポート課題である。教員は、生徒が復習しながら課題を進める過程での疑問に寄り添い正しく分析・考察することを見守っていく。レポートをクラス内で発表し共有する。聞き手が既習事項を根拠として標本抽出や推論に対して批判的に捉える目も養いたい。以上より、色々な調査に触れ、標本調査のよさを理解し思考出来るように支援することとする。
出典:2021年度 中学校公開研究会 提案授業実践報告 - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属中学校 松嶋美佐
- 論文・教材本文
- R3公開研 数学科提案授業実践報告 R3公開研 数学科の取組(探究的な学び,振り返り,学習評価) R3公開研 学習評価に関する生徒配付資料 R3公開研 数学科の取組(探究的な学び,振り返り) お茶の水女子大学附属学校園算数・数学部会主催 第5回統計教育シンポジウム 松嶋教諭発表資料(令和4年3月21日) 第4回統計教育シンポジウム藤井良宜先生講演資料
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- 登録日時 2021-10-22 12:53:33
- 更新日時 2025-07-04 16:49:08
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