「世界の人々の生活と環境 ~ 豊かな国~

教科・単元、キーワード
  • 社会・地理歴史・公民
校種・学年
  • 中学校
  • 中1
校種間連携
概要

「世界の人々の生活と環境」の学習は、日本に生活しているだけでは気づくことができない、世界の様々な衣食住などの文化にふれ、多様な世界への関心を拡げることにできる単元である。気候や地形などの自然的条件や民族・宗教といった社会的条件など、多様性の背景にあるものに気 づき、先入観や偏見をできるだけなくして、自文化や異文化を多面的・多角的にとらえ、互いの文化を尊重しようとする姿勢を養うことも大きなねらいの一つとなっている。 また、世界地理学習の導入として、世界の気候や地形、宗教などの概要をとらえること、写真、地図、雨温図、統計など様々な資料活用の基礎を身に付け、今後の社会科学習の土台を築く単元でもある。
そこで、今単元の後半に、これまでの人々の生活と環境に関する学習の成果を活かし、自分の選んだ国の「豊かさ」についてミニレポートにまとめ紹介するという、肯定的に国をとらえる視点を持った探究的な学習課題を設定した。自然環境、生活の工夫や努力、衣食住の豊かさ、歴史や文化、資源、産業などからテーマを選び、資料をもとに自分なりに根拠に基づいてその国の「豊かさ」を考え、表現するというものである。
「世界の人々の生活と環境」で取り上げることができる国・地域はどうしても限られてしまうため、自らの興味を基に国やテーマを選んでレポートを作成したり、互いのレポートに学び関心の幅を拡げたりすることは、主体的な学習へとつながるとともに、現代社会に対 する関心を高め、今後の世界地理の学習への導入にもなるであろう。
レポート作成にあたっては、地理的分野冒頭の「世界の姿」「日本の姿」での学習も活かし、基本情報として地図や統計を記載すること、考えの根拠となる具体的な資料をのせること、参考文献は書籍を1つは含む2種類以上取り上げること、などの指定をした。図書室や一人一台のChromebookも利用しながら、資料集、地図帳、書籍やインターネットなどから多様な資料収集をすることや、「相手に伝える表現の工夫」をすることを意識付けるように心がけた。

コンテンツ担当者・著者

お茶の水女子大学附属中学校 木村真冬

論文・教材本文

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  • 登録日時 2021-10-22 12:22:56
  • 更新日時 2022-10-18 08:04:16
  • ページビュー数 1442回