1年 地理的分野「世界と日本の地域構成」
- 教科・単元、キーワード
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- 社会・地理歴史・公民
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- 概要
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2021年度からの学習指導要領の完全実施を見据え、新学習指導要領の単元構成に基づき実践したものである。この単元の内容については、従前は第1学年の冒頭で世界の地域構成を、第2学年の冒頭で日本の地域構成を学習する単元構成であったが、新学習指導要領では、世界と日本の地理的認識の座標軸を形成することを意図し、これらを一つに統合する形で第1学年の冒頭で扱う内容として再編された。なお、本単元の「内容の取扱い」の中には、 (ウ)地球儀や地図を積極的に活用し、学習全体を通して、大まかに世界地図や日本地図を描けるようにすること。 が示されている。
この単元の遠隔学習を進めるにあたり、通常授業とは異なる環境による様々な制約の中で、進度の確保とともに、どのように本校の目指す探究的な学習を展開していけばよいかが課題となった。進度に関してはこの単元を登校再開後に後回しにするという方法や、授業時間に合わせて無理をせず、進度を遅らせることも当初は考えた。しかし、本単元の学習は今後の地理的分野の学習の基礎となることから後回しにすべきではないと判断した。また、新型コロナウイルスの感染拡大の終息が不透明であったことなどから、限られた時間の中で進度をなるべく落とさず、通常の順番で、遠隔学習ならではの工夫をしながら探究的な学習(主体的な学び、深い学び)を実現することを考えた。そして、その実現のため、次の2点を授業設計の際に工夫点として各授業に組み込むことを考えた。
① 自ら学習できるところはあらかじめ予習課題に取り組ませて授業に臨ませ、遠隔学習では可能な限り初見の資料を用いて授業を行う。
② 電子地図や地球儀を使った学習に有効なリソースなど、生徒が自ら調べたり深めたりすることのできるWeb 上の教材を活用することや、学習内容の理解に有効な動画等を教師が示し、それを生徒が視聴することを通して、実感を伴った深い理解へ導く。
なお、これらの工夫とあわせて、生徒がオンライン上でいつでも質問ができるようなコーナーを設置したり、質問や授業を振り返って考えたことや提出させる課題を設定したりして、学習の振り返りを促した。また、社会科通信を使い、生徒の感想や意見に対するフィードバックを行う頻度を高くすることで、生徒の学習に対する疑問やつまづきを少しでもなくそうと工夫した。また、1年生の最初ということもあり、ノート例(ワークシート)を示し、適切に授業内容をまとめさせる方法についても工夫した。 - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属中学校 渡邊智紀
- 論文・教材本文
- 地理的分野「世界と日本の地域構成」
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