『形』の魅力を熱く語れ!

教科・単元、キーワード
  • 国語
  • 対話的な学び
校種・学年
  • 中学校
  • 中2
校種間連携
概要

菊池寛の小説『形』は、見開きで収まるような短い作品でありながら、緊迫感のある合戦場面と細やかな人物描写、そして衝撃的な結末で締めくくられる作品である。本単元では『形』とその原典とされる『常山紀談』(江戸時代の儒学者、湯浅常山による著作)所収「松山新介の勇将中村新兵衛が事」(以下、本報告では「原典」と記す。)を読み比べ、二つの作品の相違点を見出し、作品の構成や表現の特徴に注目することで、『形』という作品の魅力はどのようなところにあるのかを考えさせたい。また、この作品のような、優れた近代文学作品を読むことで、今まで出会ったことのない作家や作品と出会い、生徒自身が読書の幅を広げる契機としたい。
 本単元の指導の工夫として、次の三点を挙げる。
・『形』と原典とを読み比べ、二つの作品の相違点を見出し、『形』の文章構成や表現の効果に気 
 づかせる。
・二つの作品の相違点を学習班(3人または4人からなる班)で共有し、話し合うことで『形』の魅力
について考え、一枚のスライ ドを作成し、クラスで発表する。
・作品タイトルである「形」とは何か、まず初読の時点で考え、学習のまとめとして再度「形」とは
 何かについて考えることで、作者の意図や目的に迫る。
上記の活動から、作品への個人の読みを深め、話し合いを通じて生徒同士の考えを伝え合い、そこからさらに自らの読みを深めていく様子を、ノートの記述や話し合いの様子、またMoodleで提出させたまとめから見ていくこととする。

コンテンツ担当者・著者

お茶の水女子大学附属中学校 戸谷順子

論文・教材本文
R3公開研 国語科提案授業実践報告

この教材を閲覧したユーザーは以下の教材も閲覧しています

  • 自己の健康や生活習慣と向き合うきっかけに―「人体実験レポート」の実践―(2014年度 高校研究紀要 第60号)

  • 2 年「イギリスはなぜEU を離脱したのだろうか」

  • 探究的な読みを引き出す試み ~読み比べから『形』の魅力を見つける~(2022年度 中学校研究紀要 第51集)

アンケート

本教材・論文の感想をお教え下さい。



Q1.本教材・論文は参考になりましたか

参考になった   ←   どちらでもない  →   参考にならなかった


Q2.本教材・論文を活用して実際に授業等の教育活動を実践したいとお考えですか

実践したい   ←   どちらでもない   →   実践は考えていない


Q3.Q1、Q2でお答えになった理由や、本教材・論文に関するご意見ご感想など、ぜひお聞かせください


Q4.あなたご自身についてお教え下さい

ご所属:


職種:


*ホームページ等へコメントを掲載させていただくことがあります。ご了承ください。


  • 登録日時 2021-10-22 12:06:08
  • 更新日時 2022-11-01 18:50:37
  • ページビュー数 11060回