『形』の魅力を熱く語れ!
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菊池寛の小説『形』は、見開きで収まるような短い作品でありながら、緊迫感のある合戦場面と細やかな人物描写、そして衝撃的な結末で締めくくられる作品である。本単元では『形』とその原典とされる『常山紀談』(江戸時代の儒学者、湯浅常山による著作)所収「松山新介の勇将中村新兵衛が事」(以下、本報告では「原典」と記す。)を読み比べ、二つの作品の相違点を見出し、作品の構成や表現の特徴に注目することで、『形』という作品の魅力はどのようなところにあるのかを考えさせたい。また、この作品のような、優れた近代文学作品を読むことで、今まで出会ったことのない作家や作品と出会い、生徒自身が読書の幅を広げる契機としたい。
本単元の指導の工夫として、次の三点を挙げる。
・『形』と原典とを読み比べ、二つの作品の相違点を見出し、『形』の文章構成や表現の効果に気
づかせる。
・二つの作品の相違点を学習班(3人または4人からなる班)で共有し、話し合うことで『形』の魅力
について考え、一枚のスライ ドを作成し、クラスで発表する。
・作品タイトルである「形」とは何か、まず初読の時点で考え、学習のまとめとして再度「形」とは
何かについて考えることで、作者の意図や目的に迫る。
上記の活動から、作品への個人の読みを深め、話し合いを通じて生徒同士の考えを伝え合い、そこからさらに自らの読みを深めていく様子を、ノートの記述や話し合いの様子、またMoodleで提出させたまとめから見ていくこととする。 - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属中学校 戸谷順子
- 論文・教材本文
- R3公開研 国語科提案授業実践報告
活用事例・コメント
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