楽しく使おう英英辞典 ~高校での学習につながる、英英辞典の試験的活用~
- 教科・単元、キーワード
-
- 英語・外国語
- 探究力・活用力
- 校種・学年
-
- 中学校
- 中3
- 校種間連携
-
- 概要
-
本稿は、この3月に卒業した中学3年生を対象に行った、英英辞典の活用法についての一連の特設授業の実践報告である。
この授業の目的は、生徒たちが自分の辞書の使い方を改めて見直すこと、英和辞典や和英辞典との違いや日本語の国語辞典との類似性を理解すること、英語の品詞の概念を再認識すること、英英辞典の辞書機能以外の活用法を知り、卒業後の自律的な英語学習に役立てる契機を得ることである。
また、この授業を計画した動機としては、初中級の英語学習者でも楽しく使える英英辞典 Collins COBUILD Primary Learner's Dictionary (3rd Edition)を安価に手軽に入手できることを知り、後置修飾の文法がほぼ既習となっている段階である中3冬の生徒たちに、英英辞典が一種の読み物として使えることを知ってほしいと思ったことがまず初めにある。そして、この英英辞典との出会いを好機ととらえ、さらに前述のさまざまな目的を持たせた特設授業を計画することとなった。
辞書指導に関しては、中1の入門期に英和辞典と和英辞典の紹介をしたあとは、中2の春に使用教科書 TOTAL ENGLISH 2 の単元で辞書の使い方を外観し、そのほかには、中1~中2の長期休暇(全6回)ごとに英和辞典を使う回数を増やすことを目的の1つとした課題を出し、あとは生徒個人の活用に任せるにとどまっていた。そこで、これを機会に英和辞典の使い方を振り返ることもねらいの1つとした。また、英語を日本語で説明した辞書と、英語を英語で(日本語を日本語で)説明した辞書との違いを理解してもらうことや、使用した英英辞典が小学校1年生に相当する Age7 用のものであることから、英英辞典や国語辞典は理解可能な語彙数に応じた編纂になっていることに気付いてもらうことなどもねらってみた。
- コンテンツ担当者・著者
-
お茶の水女子大学附属中学校 西平美保
- 論文・教材本文
- 中学研究紀要49_p61-77
この教材を閲覧したユーザーは以下の教材も閲覧しています
- 登録日時 2021-05-20 16:22:28
- 更新日時 2022-10-25 15:14:48
- ページビュー数 423回