関東地方 「世界都市 東京」

教科・単元、キーワード
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  • 帰国生徒教育
  • 現代的な課題
校種・学年
  • 中学校
  • 中2
校種間連携
概要

今回取りあげる関東地方については「(オ)人口や都市・村落を中核とした考察」の仕方に基づき、人口や都市・村落に関する特色ある事象を中核として、関東地方の地域的特色を捉えさせることをねらっている。同時に、新学習指導要領での「② 人口や都市・村落を中核とした考察の仕方」を基に学習課題を設定し、これに先立って学習した「C(2)」の小項目の学習で身につけた事項を活用できるようにした。つまり、関東地方の学習において、特に人口や都市という視点を中核に置き、「国内外から多くの人々が集まる東京・これからも住み続けられる都市にしていくためにはどうすべきか」という学習課題を設定した。
関東地方は、日本で最も人口が多い地方であり、総人口の約3分の1が生活している。中でも、日本の首都として様々な機能が一極集中している東京は、「人の多さ、多様さ」が際立っている。この東京の特徴について、関東地方の単元全体を通して、国内の他地域との関係、東京郊外や関東地方内部との結び付き、世界的視野といった異なるスケール間の関係も取りあげ、グローバル化や情報化といった社会の変化とも関連づけながら、多面的に捉えさせたい。
また、今回、関東地方(「世界都市 東京」)の学習に入る前に、「外国の人たちには東京はどのように見えているか」というテーマで、生徒たち全員に東京に住む、あるいは東京に観光などで来ている外国の人へのインタビューを中心とする調査を実施した。東京の捉え方は、個々の生徒で異なり、生徒間でも様々である。そこに、他者(外国の人たち)に話を聞いたり、他のインタビュー調査結果を知ったりすることを通じて、さらに多種多様な東京のイメージが生徒たちの前に提示されることになる。しかし、それらのイメージをそのまま受け取るのではなく、グループ活動をしながら様々な資料を用いて吟味し根拠づけることを通して批判的思考力を働かせながら、他者の多様な考えを受容し発展させようという姿勢を育みたい。なぜなら、このような姿勢が、多様性の尊重の土台になると考えるからである。
これらの理解のうえに、「多様な人がたくさん集まる東京を、これからも住み続けられる都市にしていくためにはどうすべきか」、即ち東京の持続可能性における今後の課題について考察、議論させたい。その際、過密という都市問題の解決という視点だけでなく、多様な人々との共生という視点も意識させ、誰にとっても住みやすい東京について追究させたいと考えている。そして、これらの視点での考察、追究を、単元後半の東京と他の地域との結び付きの学習に生かしていきたい。このような一連の学習活動を通して、「主体的・対話的で深い学び」が生まれると考える。

コンテンツ担当者・著者

お茶の水女子大学附属中学校 佐々木善子・飯沼晶子

論文・教材本文
H30公開研 社会科学習指導案(佐々木)

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  • 登録日時 2019-01-23 11:42:09
  • 更新日時 2022-09-21 09:36:12
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