第5学年「算数」学習指導案「「速さ」を考える」(2019年度 第82回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 算数・数学
- 探究力・活用力
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小5
- 校種間連携
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- 概要
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普段の生活において,何気なく使われている「速さ」。私たちは,「速さ」という見えない量を,「時間」と「道のり」という異種の2量の比(割合)で表し,数値化している。50 m走やマラソンなどでは,速さを「一定の道のりを進む時間」で「速さ」を捉える。一方で,新幹線や自動車の速さは「一定の時間に進む道のり」で捉える。算数における「速さ」は,一般的に後者の「単位時間に進む道のり」で表す。
単元の導入時では,そもそも“はやい”とはなにかと問い,対話を通して「速さ」は何に関係するのか,じっくりとあぶり出していく。また,速さが一定でない電車の速さなどの生活経験を想起しながら「単位時間の速さは,一定時間内の速さの平均」で表していることを丁寧に扱っていく。しかしながら,このような学習活動を重ねても,「速さ」を「道のり÷時間」と公式上の理解に終始している子どもは一定数見受けられる。
そこで本時では,家から駅まで往復1.2km を,行きは時速4km,帰りは時速6km の速さで歩いたとき,往復の平均時速は何km / h になるか考えていく。正答は時速4.8km であるが,時速4km と時速6km の平均と問われれば,形式的な理解をしている子どもは時速5km と答えることが予想される。その後,正答の説明から時速5km は間違いであることがわかっていくだろう。そこで,「なぜ(4+6)÷2をしてはいけないのだろう」という問いをもった子どもたちは,式や絵,図などを用いた数学的コミュニケーションを通して,「行きと帰りにかかる時間が異なること」,「速さどうし(内包量)を足していること」,「平均の平均をしていること」などに気づいていき,改めて「速さ」の意味について捉え直しが起きていく1時間としたい。
出典:第82回教育実際指導研究会(2019年度)発表要項, p.107. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 野萩孝昌
- 論文・教材本文
- 第5学年「算数」学習指導案「「速さ」を考える」(2019年度 第82回教育実際指導研究会)
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