統計的問題解決の過程を授業展開に位置づけた 「データの活用」単元の実践

教科・単元、キーワード
  • 算数・数学
  • 探究力・活用力
  • SDGs(持続可能な開発目標)
  • 対話的な学び
  • 主体性
校種・学年
  • 中学校
  • 中1
  • 中2
  • 中3
校種間連携
概要

急速に発展しつつある情報化社会においては、確定的に答えを導くことが困難な事柄であっても、目的に応じてデータを収集し、整理し、その傾向を読みとって判断することが求められる。それらに必要な統計的問題解決力の育成を目指し、本実践では「データの活用」単元において、ルーラーキャッチの実験とそのデータの分析を単元全体の中心に据え、①生徒の興味や疑問を生かして PPDAC を授業展開に位置づける単元構成、②結論に対する根拠を明確に示すための指導、の 2 つの視点で単元を構成し、その実践を行った。
その結果、単元の初めに行った予想をもとに、比較する対象を徐々に広げていくことで、生徒の比較の視点を無理なく広げていくことができた。また、PPDAC を授業展開に位置づけるうえでは、問題解決のための方法を問う問いが、生徒の興味をより引き出し、主体的な活動につながっていくことが確認された。根拠を明確に示す際には、「比べる視点」「比べた結果」「結論」の 3 つを意識することが有効であり、ほとんどの生徒がこの3つを用いて説明することができていた。
今後は、新学習指導要領の内容もふまえたうえで、さらに単元全体の構成を見直していく必要がある。特に今回課題として挙がったのは、単元の中心的な題材だけでは扱うことが難しい内容を個別の問題の形で取り扱う際の扱い方と、各個人の中で PPDAC のサイクルが回るような学習の時間の確保である。これらは ICT の活用場面における課題設定や本単元にレポート活動をどう位置づけるかなどとあわせて検討して行く必要がある。

コンテンツ担当者・著者

お茶の水女子大学附属中学校 大塚みずほ

論文・教材本文
中学研究紀要_p1大塚

この教材を閲覧したユーザーは以下の教材も閲覧しています

  • 小指ギャップ(中1 ヒストグラム・代表値・相対度数)

  • 2020年度 SSH研究開発実施報告書(第2年次)

  • 学校設定科目「歴史探究」の取り組み ―主体的・対話的な学びで培う探究力と歴史的な見方・考え方―(2023年度 高校研究紀要 第69号)

アンケート

本教材・論文の感想をお教え下さい。



Q1.本教材・論文は参考になりましたか

参考になった   ←   どちらでもない  →   参考にならなかった


Q2.本教材・論文を活用して実際に授業等の教育活動を実践したいとお考えですか

実践したい   ←   どちらでもない   →   実践は考えていない


Q3.Q1、Q2でお答えになった理由や、本教材・論文に関するご意見ご感想など、ぜひお聞かせください


Q4.あなたご自身についてお教え下さい

ご所属:


職種:


*ホームページ等へコメントを掲載させていただくことがあります。ご了承ください。


  • 登録日時 2020-07-30 11:18:38
  • 更新日時 2022-11-01 16:49:19
  • ページビュー数 530回