相関係数と偏相関係数の関係―ベクトルによる幾何学的解釈の証明―(2019年度 高校研究紀要 第65号)
- 教科・単元、キーワード
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- 算数・数学
- 探究力・活用力
- 現代的な課題
- 校種・学年
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- 高校
- 高1
- 高2
- 高3
- 校種間連携
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- 概要
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高等学校における新課程の統計教育がどのようなものになるか詳細はわからない。
しかし、聴くところによると、統計的手法の数学的な部分を扱うのではなく、統計手法を用いた分析、つまりはデータ分析法に力が入れられるようである。極論だが、そのような内容であるなら、数学科で扱うものかどうか疑問である。使い方だけであるならば、コンピュータの普及状況から考えて他教科でも十分可能である。数学科において統計を扱うなら、指導内容にある他の単元の「活用」として関わりを持たせたい。統計学は純粋数学とは一線を画されてきたが,それは誤解ゆえの結果である。統計学は高等学校数学教育の延長、さらに大学教養課程の延長上に構築される。そこまで学んだとき、既習の数学力が発揮されて、数学の有用性と存在意義を実感できるのである。この域に達する前に数学や統計学を嫌いになってしまう人々がいるのは、残念でならない。今回紹介した内容は、高等学校数学の「活用」や「数学的活動」の一例として教材化できるだろう。だが、分析のみに偏った統計教育に加え、今回用いた「ベクトル」の単元が選択科目に移行させられてしまうのは、憂慮すべき事態である。
出典:2019年度 高校研究紀要 第65号, p.61-66. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属高等学校 三橋一行
- 論文・教材本文
- 相関係数と偏相関係数の関係―ベクトルによる幾何学的解釈の証明―(2019年度 高校研究紀要 第65号)
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