第4学年「てつがく」学習指導案「共に考える(差別とは?)」(2018年度 第81回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 総合的な学習・探究の時間
- 探究力・活用力
- てつがく
- 対話的な学び
- 現代的な課題
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小4
- 校種間連携
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- 概要
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(1)本題材にかかわる子どもたちの履歴 -背景に窺える「平等」への意識-
2学期の本学級の「てつがく」の問いは,「なぜ,同じ人間なのに,子どもはおとなの言うことを聞かなければならないのか?」であった。最後の幼児期(伊藤亜矢子,2011 年度4年部会)にして思春期の入り口に立った子ども達は,「同じ人間なのに」なぜ?と,おとな達の言動に批判的な目をもち始めている。テーマの第2候補は,「差別とは?」だった。これら2つのテーマの背景には「平等」への意識が見え隠れする。根っこは同じなのではないだろうか。
(2)子どもたちが「差別とは?」で考えてみたいと思っていることとは・・・
2学期の最後の「てつがく」の時間に,3学期のテーマを話し合った。結果は学級の過半数の子ども達が,「差別とは?」を学びたいと考えている。子どもたちの思いで多いのは次のようなものである。「友達を差別する人がいるから,なぜ差別をするのか,やっている人の気持ちを聞きたい」,「差別はやってはいけない。する人は,されている人の気持ちを分かっていなのではないか?」など,学級の人間関係を見つめ直したり,意地悪をする人に反省を迫ったりしたいということだ。しかし,これらを考えることだけで,「てつがく」の学びになるだろうか。「てつがく」の学びの基本的な思考の仕方は,共通了解を前提にした概念探究である。ならば,「差別とは何か?」という概念探究とともに,他の事例や事柄が差別に当たるのか否かを探究する必要がある(森田伸子,協議会での発言)。例えば,具体レベルの問いにすると,「パラリンピックは差別か」「女性専用車両は差別か?」「優先席は差別か?」などである。それらは,「区別」と「差別」はどこが異なるのか?というさらに抽象的な概念の探究の仕方につながっていこう。
学習は,学級内の人間関係に関わる生活からの問いで始まるが,それを「てつがく」的に思考し,再び学級でのよりよい人間関係を築く糧に出来るように,学びをデザインしていきたい。それが,民主制社会を支える市民として成長させることにつながるだろう。
出典:第81回教育実際指導研究会(2018年度)発表要項, p.140. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 岡田泰孝
- 論文・教材本文
- 第4学年「てつがく」学習指導案「共に考える(差別とは?)」(2018年度 第81回教育実際指導研究会)
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