第6学年「てつがく」学習指導案「本質をとらえよう 考える価値内容 自己/他者」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 総合的な学習・探究の時間
- 探究力・活用力
- てつがく
- 対話的な学び
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小6
- 校種間連携
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- 概要
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6年生でおそらく最後の「てつがく」である。これまでの経験をもとに,本質観取の対話に挑戦したい。本質観取とは,「自分がこうだと確信している(ex. 目の前にリンゴの像が見えるからリンゴがある)というのでなく,だれにとってもそうだといえる確信(ex. 誰がみても目の前にリンゴがあると確信せざるをえない)の構造を取り出して記述する」ことをいう。西(2016)は,その意義を<他者了解・自己了解・人間の生一般の了解を同時に進めていく作業>となっていくことに見出している。本質観取は,例えば「自由とはこういうものだ」という理想や信念はいったん脇に置いて,対話の参加者全員にとっての「自由」の確信としての共通項を取り出すことによるものである。つまり,意見や信念の対立ではなく,建設的な対話が大切になる。私たちの対話もそのような質で展開され,私たちなりの問いの答えを見つけていきたいと考えている。
本学級では,2学期の後半に,「正義とは何か」という問いについて,じっくりと対話を積み重ねてきた。最終的に,「正義とは◇◇」という言い換えについて,全員が納得する共通了解を見出そうと取り組んできたが,はっきりとした答えを見出すことができなかった。暗黙には共通了解ができたのではという実感をもっているが,最後にまとまらなかったのは,対話の過程に個人の感じ方の違いから生じた信念対立のようなものが見え隠れしたことが原因でないかと考えられる。
よって,まずはそのプロセスを振り返り,どこで迷走したのか,手続きや対話の仕方はどうだったのか,何が原因で暗黙の了解に留まったのかを,全員で振り返り,それに納得したうえで新たな問いに向かって本質観取を試みていく必要があるだろう。問いを立て,本質をとらえるまでのプロセスを学びとして積み上げていけるように,一つひとつを丁寧に振り返りながら対話することを大切にしたい。
また,本学級の子どもたちは,少人数での対話を好む傾向にある。本単元では,少人数での対話を中心として,より一人ひとりの考えが行き交う空間づくりを目指したい。
出典:第80回教育実際指導研究会(2017年度)発表要項, p.122. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 神谷潤
- 論文・教材本文
- 第6学年「てつがく」学習指導案「本質をとらえよう 考える価値内容 自己/他者」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
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