第6学年「理科」学習指導案「電気とわたしたちのくらし」(2018年度 第81回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 理科
- 接続
- 探究力・活用力
- SDGs(持続可能な開発目標)
- 対話的な学び
- 主体性
- 校種・学年
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- 小学校
- 小6
- 校種間連携
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- 概要
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電気は生活の中で欠かせないもので,子どもたちは空気中で呼吸をするかのように何気なく電気のスイッチを押し,便利な道具を使いこなし,電気のある生活を享受している。しかし一方で,子どもたちは電気の存在を知っているが,その実体は正確には掴めていないのではないだろうかという疑問を感じている。そこで,本単元では,作る・ためる・変換するという実験を通して,電気の性質を理解させ,発電方法に発展させて考えることによって,より生活と結びついた学びにし,電気の実体把握に近づかせたいと考える。
まず,電気は作ることができることを手回し発電機を使って学ぶ。送電線で送られてくる電気だけでなく,自分の手でも電気をつくることができることを実験を通して実感しながら学ぶ。次につくった電気は蓄えることができ,コンデンサーに蓄えた電気で発光ダイオードなどを光らせる実験をし,豆電球との比較をしながら電気エネルギーの有効利用いついて考える。さらに電気はエネルギーとして様々に形を変え,自分たちの生活の中で役立っていることを確認し,熱エネルギーに変換できることから,電気と発熱の関係について学ぶ。
単元で学ぶべき内容を習得した後,発展的な扱いで,発電について関心を持たせたい。6年生理科の「生物と自然環境」や4年生社会科の「くらしをささえる電気」等の内容とも関連させ,中学校の「科学技術と人間」の学習にもつなげていきたい。様々な発電方法があることを調べ,実験や見学等を通して発電に対する理解を深めさせたい。単純な調べ学習に終始しないよう,自分たちで模型をつくったり,簡単な実験で試したりすることも取り入れてみる。また,資料を基にどのような発電方法がより効率的で,地球環境にも優しく,安全性が担保できるのか,比較して検討させたい。
4年間理科を学習してきて,身に付けてきた知識や観察・実験の技術,科学的な見方考え方を総動員して電気について研究し,子どもがそれぞれの立場で思考し,主張し,互いの考えを尊重した対話ができることを目指したい。
出典:第81回教育実際指導研究会(2018年度)発表要項, p.134. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 増田伸江
- 論文・教材本文
- 第6学年「理科」学習指導案「電気とわたしたちのくらし」(2018年度 第81回教育実際指導研究会)
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