第5学年「体育」学習指導案「ボールゲーム」(2018年度 第81回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 体育・保健体育
- 探究力・活用力
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小5
- 校種間連携
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- 概要
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本単元では、参加者全員がボールゲームを楽しめることを目指している。全ての参加者がボールゲームの魅力を味わい、ゲームという遊びにのめり込んでいけるようにしたい。しかし、一人ひとりおもしろさや魅力として感じることは同じとは限らない。それは、自明かもしれないが、一人ひとりが違う人間だからである。集団対集団で行うボールゲームでは、異質な他者が集まり、その成員で決められたルールに則り、競い合うのである。だからこそ、ゲームを行ううえで大切にされるのは、異質な他者との共生である。他のスポーツでもいえることであるが、言語を媒介としなくてもかかわることのできるボールゲームは、まさにグローバルなコミュニケーションツールとして機能するものであり、ゲームするなかで養われる共生の感度は、子どもたちが自由に生きていくために必要なものであるといえよう。
5年生の子どもたちにとってみれば、友達と一緒にゲームして遊ぶ、という感覚に近いのかもしれないが、あえて本単元では、友達に同質性を求めるのではなく、異質さを際立たせた学びをしてほしいと願っている。私とあなたは違うという感覚を、ともにゲームすることで感得し、それを互いに尊重し合う感度を涵養したい。
そのために、本単元では、ともにプレーするチームメイトと自分に目を向ける活動を重視する。具体的には、ある観点に基づいて、ゲームにおける一人ひとりのプレーとチームメイト同士の関係を観察評価する。よく、チームの特徴にあったプレーをするために、それに合わせた一人ひとりの適性をとらえるといった営みになりがちだが、そうではない。ゲームにおいて役割の分業は必要だが、そうなってしまうと、役割が決まってしまった場合に、その人のプレーが限定的になってしまい、ゲームへの参加の仕方が固定化しかねないからである。共生するために、互いの違いをとらえるのであるから、その人の特徴にあった役割でなくても、様々な役割を交換しながらプレーし、そのケアをどうするかに注目するのである。勝つことを最優先にしたゲームでなく、勝敗は競うが、チームの全員が楽しむことを前提にしたうえでゲームするという雰囲気がつくられていき、和やかな時間を子どもたちとともにつくっていけたらと考えている。
出典:第81回教育実際指導研究会(2018年度)発表要項 p.97 - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 神谷潤
- 論文・教材本文
- 第5学年「体育」学習指導案「ボールゲーム」(2018年度 第81回教育実際指導研究会)
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