English? for International Communication

教科・単元、キーワード
  • 英語・外国語
  • 帰国生徒教育
  • 現代的な課題
校種・学年
  • 中学校
  • 中2
校種間連携
概要

本題材は、教科書「TOTAL ENGLISH 2」(学校図書)p.61-64 にあるReading Ⅰ「English for International Communication」を元にしたものである。この単元は、生徒にとっては初めてのword 数が明示してあることからも分かるように、速読と大意把握を目的とした教材である。また、Lesson とLesson の間にある読み物であるため、教師は特に内容に深入りせずに読み進めたり、自宅学習の課題にしたりすることの多い教材であるが、今回、その国際性に着目し、また、多様な文化や言語を背景に育ってきた帰国生の存在を活かすべく、あえて内容に深入りしてみようと考えた。
この話は、日系企業のタイ支社に勤めるMr. Suzuki、ベトナム人ファッションデザイナーであるMr. Phan、そしてタイ人雑誌編集者であるMs. Napaporn の3人が、仕事上の会議で英語を使うという話に始まり、続いて世界での英語使用の現状が分かりやすく解説され、最後には英語を使うことを怖れがちな日本人を代表してMr. Suzuki が皆にエールを送る、という筋立てである。
このありがちな話を、あえて素直に読み進めず、近い将来多様な外国人と関わって生活していくことになる世代の生徒たちが、“ 言語” というものに対して多少なりともクリティカルで俯瞰的な視点を持つようになってほしいという願いを込めて本授業を企画した。タイトルのEnglish の後の「?」には、ちょっと立ち止まって考えてみようという授業者の思いがある。
登場人物の3人が会議で英語を使っているのは、英語が国際語だからなのか?英語のネイティヴスピーカーはなぜイングランド地方の人達だけではないのか?世界の一部の人達はなぜ第2言語として英語を使うようになったのか?日本人のように外国語として英語を使う人たちにとって英語は易しい言語なのか難しい言語なのか?等々、考えさせたいポイントは多々あるが、その議論に陥ってしまうと英語の授業ではなくなるので、本授業では、それらの疑問をさりげなく織り交ぜつつ、帰国生の存在を活かした授業にしたいと考えている。
また、現在学習中の不定詞や、既習の従属接続詞(when、because)を使って、"English and I "についての考えを出し合ってみたり、「英語よりも簡単だ」と本人達が言うアラビア語や中国語も帰国生に披露してもらう予定である。英語、中国語、アラビア語は、巨大な話者人口を抱える言語でもあり、また、それぞれの話者にとって互いに習得の難しい言語の一例でもある。生徒にとってはそういった言語に一気に触れられる好い機会である。同時に、外国語習得の難易につながる言語間距離についても生徒と一緒に考えてみたい。

コンテンツ担当者・著者

お茶の水女子大学附属中学校 西平美保

論文・教材本文
H30公開研 英語科学習指導案(西平)_指導案

この教材を閲覧したユーザーは以下の教材も閲覧しています

  • 協働的な学びを育む―「感じる・表す・ともに楽しむ」をキーワードに―(2004年度 幼稚園研究紀要)

  • 「電流」単元の効果的な授業の開発 ~デジタル電流計・電圧計の効果~

  • 1年「体つくり運動」あなたとわたしと〇〇と

アンケート

本教材・論文の感想をお教え下さい。



Q1.本教材・論文は参考になりましたか

参考になった   ←   どちらでもない  →   参考にならなかった


Q2.本教材・論文を活用して実際に授業等の教育活動を実践したいとお考えですか

実践したい   ←   どちらでもない   →   実践は考えていない


Q3.Q1、Q2でお答えになった理由や、本教材・論文に関するご意見ご感想など、ぜひお聞かせください


Q4.あなたご自身についてお教え下さい

ご所属:


職種:


*ホームページ等へコメントを掲載させていただくことがあります。ご了承ください。


  • 登録日時 2019-01-23 14:57:27
  • 更新日時 2022-11-01 00:09:45
  • ページビュー数 448回