お茶中秘伝“梅”レシピ ~Welcome Drink Project~
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- 概要
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本校家庭科では、“学ぶ・つなぐ・伝える”を軸として体験を取り入れた学習を展開し、CD基礎の学習で身につけたスキルを活用しながら課題解決学習における解決・探究を支える思考・判断・表現の力を高め生活を工夫し創造する資質・能力を育むことで、よりよい生活、サスティナブル(持続可能)な社会の実現につなげていきたいと考えている。
2年生の家庭科では、お茶中秘伝“梅”レシピの一つである“梅干し”を生鮮食品と加工食品の学習[B食生活の自立(2)ウ]として次年度中学校生活最後の体育大会の昼食で食べるために作っている。日本の伝統的な加工食品である“梅干し”について、梅仕事という実体験を通して食品の保存性を高めるための方法やその背景にある先人の知恵、それらの科学的根拠との関連性を学んだり、日本人の食生活の歴史と梅干しの関わりについて考えたりしている。梅干し作りの副産物である土用干し後の乾燥した赤しそは、サスティナブルクッキングとして“赤しそふりかけ”に加工しているが、新たなお茶中秘伝“梅”レシピの開発として“梅酢”に焦点を当て、Welcome Drink Projectとして“梅酢”を用いた飲み物作りに取り組むことにした。Welcome Drink Projectでは、家庭科の授業が始まったばかりの下級生とつながりのある授業デザインとし、下級生という相手意識のある取り組みにより生徒の主体性を高め、生活を工夫し創造する資質・能力の育成につなげていきたい。
本時は、下級生の中でも特に帰国生徒学級である1年竹組の生徒が、上級生が開発したWelcome Drink(以下、ドリンク)を選んだり、作ったりする際のレシピに添える紹介ムービー作りの最終段階である。完成した紹介ムービーは、デジタルテキスト『お茶中秘伝“梅”レシピ』として1年生がタブレットPC上で活用する。自分達が開発したドリンクを下級生に紹介する際の工夫の一つとして下級生の印象に残ると思う食感(食べたときの感じ)を表現する言葉を選び、その言葉を軸にドリンクの紹介文を考えさせ、紹介ムービーとして仕上げる。ドリンクに込めたねらいがより下級生に伝わる内容になるよう、班ごとに客観的な意見を述べ合う活動を取り入れた。食べ物にはそれぞれ好みがあり、表現の仕方も様々である。これからの時代を生きる生徒が食の多様性について考えるきっかけとなればと考えている。 - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属中学校 有友 愛子・和田 早苗
- 論文・教材本文
- H30公開研 家庭科学習指導案(有友)
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- 登録日時 2019-01-23 12:21:55
- 更新日時 2022-10-13 07:51:09
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