特別講座[A-1]:『学びの物語』を実践することの意味(2018年度 日本保育学会第71回大会 発表要旨)
- 教科・単元、キーワード
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- 保育
- 探究力・活用力
- 評価
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 幼稚園
- 校種間連携
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- 概要
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<特別講座 企画趣旨>今年度実施の要領・指針等の注目すべき特徴は、保育・幼児教育の目標を具体的な「育ちの姿」(=「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」)という形で示した点にあります。そして、この「育ってほしい姿」を踏まえて幼児一人ひとりの育ちを評価するという、新しい評価方法の具体化・導入に向けて、文科省中心に準備が進められています。
ところで、日々目にする「具体的な姿」は、一人ひとりの思いや事情、あるいはその子を取り巻く環境や人間関係とのかかわりの中で出てきているものです。それが「育ち」としてどんな意味を持つかは、それぞれの子どもや状況によって当然異なっているはずです。
しかし、万が一、そうしたことを踏まえずに安易な評価がなされたら、その子の気持ちに寄り添った保育が後回しにされたり、脅かされる虞があります。ですから、新要領が、「他の幼児との比較や一定の基準に対する達成度についての評定によって捉える」評価を強く戒めているのは非常に重要な指摘です。
では、「結果」で子どもを評価するという課題と、子どもの思いや人間らしさを尊重する共感的で応答的な保育者のかかわりとを、どうやったら両立させることができるでしょう。ニュージーランドの「学びの物語LearningStories」はまさに、「応答的な保青を守る」という精神に立って考案された、実践的な子ども評価の工夫です。そして,「学びの物語」を使った保育実践は、子どもへの肯定的で深い子ども理解をもたらし、頼もしい学び手を育み、保育実践を励ますものとして、保育者・保護者・小学校から歓迎され、大きな効果をあげてきました。
私たち自身が今直面している「子ども評価」という課題を、人間性尊重の保育を守り励ますものとして実践していくにはどうしたらいいのでしょうか。お二人の保青者の方に、日頃の実践や「学びの物語」について報告をしてもらった後、マーガレット・カー先生を囲んで語りたいと思います。
出典:鈴木佐喜子・黄木久美子・山田眞理子・佐藤寛子・マーガレットカー・大宮勇雄・塩崎美穂(2018)「特別講座[A-1]:『学びの物語』を実践することの意味」日本保育学会大会発表要旨集, 71, p.34-35.
※本研究は、倫理的配慮に基づいて実施された。
- コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属幼稚園 佐藤寛子
- 論文・教材本文
- 特別講座[A-1]:『学びの物語』を実践することの意味(2018年度 日本保育学会第71回大会 発表要旨)
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