第4学年「社会」学習指導案「社会の中の問題を考えよう~救急車は有料化にすべきか~」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 社会・地理歴史・公民
- 探究力・活用力
- 対話的な学び
- 現代的な課題
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小4
- 校種間連携
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- 概要
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生死にかかわる人の命を救うための「救急車」のみんなが納得する使い方について考えてみよう。
①「救急車をタクシー代わりに使っている」現状に向き合って考える。
2013年の消防白書によると,2013年の救急搬送車は半数近くが軽症患者だったという報告がある。実際救急車を要請する人の中には,バスや電車が動いてない夜間に自力で病院に行くのは少し難しい,でもタクシーを呼ぶお金はもったいない,夜間診療している病院が近くにないかを調べるのも時間がかかる。そこで自分の「判断の基準」で,救急車を呼んでいるケースがだんだん増えている。実際救急隊員への取材においても,24時間勤務体制で臨んでいる中で,一日の救急車の要請件数の1/10は,上記に記載した自分の「判断の基準」での救急車の要請であり,救急隊員の方の判断は,救急車を呼ぶべき程の病状ではないとのことであった。しかし罰則規定が無いために救急隊員がたとえ軽傷と判断しても病院に搬送する義務があり,「他の本当に緊急を要する患者のもとへ一刻も早くかけつけることへの妨げにもなっている」との回答であった。皆で考えたいことは,文京区民22万人に対して,緊急事態の要請に対応できる救急車の台数はたったの4台である。約5.5万人に対して1台しか救急車は用意されていない。交通事故・脳梗塞・心筋梗塞といった命にかかわる病気で真に緊急を要する患者の要請で出動するはずの救急車を自分の「判断の基準」でタクシー代わりに使った「軽症患者の場合」は,使用料をとるべきだという「救急車有料化論争」が新聞でも取り上げられていることを考えたい。
②多様な「判断の基準」から様々な立場の人が幸せになれるような「判断の基準」に高める。
世の中には様々な立場による様々な「判断の基準」(価値観)が存在する。その「判断の基準」(価値観)のぶつかり合いの中で,妥当性のある社会認識をふまえた,市民として必要な「判断の基準」を生み出していくことを大事にしていきたい。様々な立場の人が幸せになれるような「判断の基準」とはとのようなものなのか,政治的主体としての市民として必要な「判断の基準」を考えたい。
出典:第80回教育実際指導研究会(2017年度)発表要項, p.128. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 佐藤孔美
- 論文・教材本文
- 第4学年「社会」学習指導案「社会の中の問題を考えよう~救急車は有料化にすべきか~」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
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