第3学年 新教科「てつがく」学習指導案「世界・科学の問い」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 総合的な学習・探究の時間
- 道徳
- 特別活動
- 探究力・活用力
- てつがく
- 対話的な学び
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小3
- 校種間連携
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- 概要
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こどもたちが「てつがくすること」(営み)を,私は以下のように考えている。
①自分(たち)にとって当たり前,常識と思われることを,互いに「問いなおす」営み。
②理性や感情を働かせて,互いに「広く,深く考える」営み。
③安易に答えを出すことなく,互いに「徹底的に考え続ける」営み。
「てつがく」をはじめたばかりの3年生には,本来,スピーチ(日々のサークル対話)や絵だよりといった,子どのたちの生活の中から出てきた「問い」を扱うのが自然だろう。「席替えは必要か」といった「問い」である。こうした「問い」は,実際の体験を想起しやすく,理性や感情を働かせながら話し合うことが容易で,3年生の「てつがく」には適した題材である。しかし,生活とは直接結びつかないような,「難しい問い」「抽象度の高い問い」でも,子どもたちは抵抗なく向き合おうとするものである。子どもたちが「話し合ってみたい」と発した問いは,内容や文言を教師が十分に吟味した上で,どんな問いでも向き合わせてみたいと考えている。2学期には「『ある』ってどういうことだろう」という,哲学における根源的な問い(存在論)について扱ったが,教師が予想した以上に,活発な対話が見られた。こうした哲学の本質に迫るような,解決の難しい問いであるからこそ,「てつがく的探究力」を大きく伸ばすのだと思う。「問いに年齡制限はない」というのが,私の新教科「てつがく」の理念である。
1学期は「心のとげって何だろう」「ストレスをなくすにはどうしたらよいのだろう」といった,主として「自己・感情」・「他者・社会」に関する「問い」を扱ってきた。2学期は,今までに実践例の少ない「世界・科学」の「問い」を模索してきた。これは,子どもたちの希望調査でも,最も回答数が多い内容である。また,私の専門分野である理科教育とも関連が深く,最も実践研究してみたい分野でもある。本授業でも,この分野に焦点を当ててみたい。
子どもへのアンケート調査や,「振り返りカード」の記述からは,「地球」「宇宙」「自然」「生命」「人体」「物性」「科学技術」「超自然(幽霊・超常現象)」「前世・死後の世界」「時間・空間」など多岐にわたっている。3学期の初めに,もう一度「テーマについての対話」をして,決定したい。
出典:第80回教育実際指導研究会(2017年度)発表要項, p.110. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 田中千尋
- 論文・教材本文
- 第3学年 新教科「てつがく」学習指導案「世界・科学の問い」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
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