第4学年「体育(保健)」学習指導案「いのちを見つめる ―ドキドキを感じよう―」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 体育・保健体育
- 探究力・活用力
- 対話的な学び
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小4
- 校種間連携
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- 概要
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今年度,5年生の保健学習「けがの防止」の単元で心肺蘇生法の講習後に,問いを立て,対話を行った。対話を重ねていく中で,そもそも,なぜ胸骨圧迫を行うのか?という話題になったとき,心臓が止まったら胸骨圧迫をすればよいことは理解しているものの,止まってしまった心臓の代わりに自分の手がポンプになって押すのだということに初めて気づいた子どもがいた。この子どもの発言や子どもたちが心肺蘇生法の講習後に書いた振り返りのノートの記述から,知識や技術を中心に習得することで終わる心肺蘇生法では,何となく自分でも助けられるという自己有能感が高まるだけにとどまり,いのちを救おうという実感を持たせることは難しいのではないかということを痛感した。また,学校における心肺蘇生法の学習は,一定の学年を対象に単発で行う場合が多いが,小学校低学年から発達に応じた指導を段階的に,かつ定期的に反復して学ぶことが必要であるといわれている。そこで,4年生の本学習では,心肺蘇生の知識や技術だけではなく,科学的な根拠を理解することによって,実感を伴った学びになるようにしたいと考えた。
心臓は生命を維持するうえで欠かせない血液循環の要であるが,この休むことなく働き続けている心臓について,子どもたちが普段意識することはあまりない。自分のからだの状態を知ることで心臓に関心を持ち,その働きを学ぶことによって,心臓が動いていることが,まさに生きていることであることに気づき,生きることやいのちについて考えてほしい。そして,ほとんどのけがや病気は医療機関以外の場所で発生し,その場に居合わせた人(以下,バイスタンダーという)の多くは一般の市民である。バイスタンダーは正しい心肺蘇生法や応急手当を身につけ,速やかに救護の手をさしのべることが大切である。この学習を通して,小学生でもバイスタンダーの役割があり,自分にもできることがあることに気づかせ,なぜ,人のいのちを助けることが大切なのかを問い続けようとする子どもを育てたい。
出典:第80回教育実際指導研究会(2017年度)発表要項, p.120. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 江部紀美子
- 論文・教材本文
- 第4学年「体育(保健)」学習指導案「いのちを見つめる ―ドキドキを感じよう―」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
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