第5学年(体育科保健領域)保健学習「 どうすれば人を助けようと思う勇気がわいてくるか」(お茶の水女子大学附属学校園 コンピテンシー育成開発プロジェクト)
- 教科・単元、キーワード
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- 体育・保健体育
- 総合的な学習・探究の時間
- 道徳
- 特別活動
- 学校保健
- 探究力・活用力
- 社会情動的スキル
- てつがく
- 対話的な学び
- 現代的な課題
- 主体性
- 校種・学年
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- 小学校
- 小5
- 校種間連携
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- 小学校
- 大学
- 概要
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心肺蘇生の知識や技術を学ぶだけにとどまらず,保健教育に「てつがく」対話を取り入れることによって,人の命を助けるということはどういうことかを自分事として考え,社会に生きる一市民として将来にわたって問い続ける子どもの育成を目指している。
小学校5年生を対象に心肺蘇生法(胸骨圧迫,AED)の実習を行った後,子どもたちと立てた問いを元に,てつがく対話を行った。実習前に,人の命を救うためには何が必要だと思うかアンケート調査を行ったところ,AEDや胸骨圧迫などの手技そのものを回答した子どもが多かった。そして,実習後のアンケートでは,勇気や人を助ける気持ち,周囲の人と協力することなどの回答が増え,最も多かった勇気は半数近くの子どもが答えた。そこで,「どうすれば人を助けようと思う勇気がわいてくるか」という問いで対話を行った。対話後のふり返りでは,小学生の自分たちができることについてや,日頃から友達を始めとする周囲の人たちとどのように関わっていくかについて記述する子どもが多かった。救急処置という日常からは遠い事象について問うことを通して,身近にいる人への思いやりや関わりについて考えられたことにも意味があるといえる。
Key words:救命教育/BLS/心肺蘇生法/AED/胸骨圧迫/心臓マッサージ/てつがく/哲学/対話/問い/シティズンシップ教育/市民性
- コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 江部紀美子
- 論文・教材本文
- 第5学年(体育科保健領域)保健学習「 どうすれば人を助けようと思う勇気がわいてくるか」
- 関連情報
- 解説(お茶の水女子大学教育学研究者より) お茶の水女子大学 コンピテンシー育成開発研究所 江部紀美子(2023)「小学校における市民性の育成を目指した救命教育―てつがく対話を取り入れた実践からの考察―」 お茶の水女子大学附属小学校『研究紀要』, 30, p.1-11. 体育部会 対話するからだ(4年次)(2022年度 第85回教育実際指導研究会)
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