第1学年「国語」学習指導案「どうあらわそうか」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 国語
- 探究力・活用力
- てつがく
- 対話的な学び
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小1
- 校種間連携
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- 概要
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前時で行うサークル対話は,子どもたちが一つの輪になって座り,生活の中で見つけたことや感じたこと,興味をもったことなどを語り合い,聴き合う学習活動である。4月の頃は,リラックスして話すことと,友だちの話を聞くことを意識してサークル対話の場を作ってきた。当初は,後ろを向いて自分の世界に入ってしまう子もいたが,少しずつ話が聞けるようになってきた。
5月下旬から,子どもたちが発表したことを文に表す活動を始めた。「自分が話したことが文になる」ことが,書き表すことの動機づけになると考えたからである。とはいえ,すべての発表を取り上げるのは難しい。そこで,発表された話題から一番よかったものをーつ選び,その内容を板書し,子どもたちと声に出して読みながら,発表者の伝えたいことが表されるように文章にし(共同推敲)最後にノートに視写する流れで行っている。ノートに視写する際は,子どもたちが思い思いに挿絵を入れ,レイアウトを考えながらまとめている。この活動を始めると子どもの発表が劇的に変わり,発表する内容にあったモノが持ち込まれることで視覚的に理解できたり,日常の出来事が話されることが増えて聴き手が自分の経験からイメージしやすくなったりしたのである。こうして,少しずつ語られることばや表現が豊かになり,自分たちの発表が学びにつながっているという意識を持ち始めてきた。
そして2学期からは,共同推敲して仕上げた文章の題名を皆で考えている。題名をつけるためには,どんな話であったか,話し手が一番伝えたいことが何かをつかむことが大切である。題名を考えることを通して,話の中心を考えるようになり,文全体の構成も考えるようになってきた。
現在,共同推敲の学習は,①漢字やひらがなの表記,②文章の句読点,③文章の表し方,の順で進めている。場合によっては,順序が前後することもあるが,子どもたちが話し合いやすいように論点を絞るように心がけている。また,板書量も内容や文章の質によって調整して進めている。特に,②句読点を考えることを通して,意味を考えながら読点をうつようになり,それが意味で段落を捉える力を育て,段落構成を考える学習にもつながっている。共同推敲の最後は,題名を考えている。これは,話し手が一番伝えたいことが何か,話の中心をつかむことが大切である。題名を考えることで,自然と話の中心を意識できるようになっている。このような学習を通して,自分が伝えたいことが表現できる子どもを目指して学びをつくっていきたいと考えている。
この学級では,早い段階からことばを別のことばに置き換える,文章を言い換えることも好んで行う傾向がある。これらは,「〇〇くんの発表したときにやったんだけど…」と発言しながら出されることも多く,子どもたちは過去の発表や共同推敲をよく憶えていて,エピソード記憶として発表と学びが紐ついている。こうした活動を通して,子どもたちは語られることばや表現が豊かになってくるとともに,サークル対話が学びになっているという有用感ももてている。
出典:第80回教育実際指導研究会(2017年度)発表要項, p.112. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 本田祐吾
- 論文・教材本文
- 第1学年「国語」学習指導案「どうあらわそうか」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
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