第5学年「てつがく」学習指導案「自由について自由に話そう」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
-
- 総合的な学習・探究の時間
- 道徳
- 探究力・活用力
- 社会情動的スキル
- てつがく
- 対話的な学び
- 現代的な課題
- 主体性
- コンピテンシー育成
-
- 校種・学年
-
- 小学校
- 小5
- 校種間連携
-
- 概要
-
(1)人は自由に生活してはいけないの?
5年生の「問い」の特徴として,「大人とは?」「感情とは?」のように,大きなテーマが挙がることがある。本学級でも,「大人に近づくと何が変わる?」「みんなが感じている責任とは?」など,大事だとわかっているが,内実がはっきりしない概念について,他者の声を通して理解していこうとする対話を重ねてきた。「大人に近づくと…?」では,自由が増えるという考えが多いと予想したが,それに反して「責任が大きくなること」が多く挙がった。「期待に応える責任はあるのか」等の問いを考える子どもたちは,自由が得られる反面で,これまでの安心感の中に埋もれていられない不安に,対話を通して触れていこうとしている。子どもたちが感じている「自由」は,他者との生活の中で制限されるべきものという前提が感じられる。すると本単元では,「自由の魅力とは?こわさとは?」を自分の生活をふり返りながら新たに価値づけることが必要だろう。
(2)お互いの自由を守るには?
子どもたちはこの題材に入る前に,「努力は大変なのに,何のために努力するの?」という問いについて話してきた。そこでは,「自分に自信をもつため」「自分を知って,広げるため」という共通了解を見出した。「自由の感覚」を,欲求と自分の能力の間で,制限と努力との関連から生まれる自己変容の意識と捉え,これまでの対話を前提にすると,本題材では,他者とともに生活する中で互いの自由をどう捉え,どう守るかという側面を扱うことになるだろう。「みんながいると自由にできない?」「正しいことは自由の邪魔になる?」といった問いを考えながら,互いの自由が衝突した時,どのような共通了解を見出せるかを考えるあたりがポイントとなる。
しかし,これ自体が単元の目標ではない。「自由に対して感じる不安と期待」を個々の感じ方で語りながら,その中での共通了解を探し,皀分なりのキーワードや次の問いを見出していくことが,5年生が「てつがくすること」を楽しむ資質・能力だと考えている。
出典:第80回教育実際指導研究会(2017年度)発表要項, p.111. - コンテンツ担当者・著者
-
お茶の水女子大学附属小学校 岡田博元
- 論文・教材本文
- 第5学年「てつがく」学習指導案「自由について自由に話そう」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
この教材を閲覧したユーザーは以下の教材も閲覧しています
- 登録日時 2019-01-05 09:43:28
- 更新日時 2024-06-07 11:17:27
- ページビュー数 365回
