第1学年「みがく」学習活動案「自分は,友達はどう感じる?―違いから感情について考える」(2016年度 第79回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 総合的な学習・探究の時間
- 社会情動的スキル
- てつがく
- 対話的な学び
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小1
- 校種間連携
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- 概要
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4月より行っているサークル対話に加え,10月からは,「みがく」の時間に,オランダのピースフルスクールプログラムを参考にしながら,多様性を尊重し,建設的に議論し意思決定することや,コンフリクトの解消の仕方について学び,安全・安心を担う一員としての意識を育む取り組みをしている。
以下は,その学びの履歴の概略である(*12月末まで)。
・友達との違いを感じる・・・友達と似ているところや違うところを見つける活動を通して,見た目も考え方も意見も違うが,それでも友達であることに変わりはないということが話された。
・どんなクラスにしたい?・・・ルールや約束について考え,みんなで仲良く過ごすためにルールがあるのだと話された。
・ほめことばとけなしことば・・・日常生活の中で出会ったほめことばやけなしことばを出し合い,それを言われたときの気持ちや,そのことばが人によってとらえ方が違うことなどが話された。
・対立とけんか・・・対立とけんかの違いを共通了解したうえで,対立になったときに互いに満足する解決方法について考えた。自分の思いを押し通そうとするとけんかになるが,自分の思いを我慢することもよくないので,自分の思いを伝えながら話し合うことが大切だということが話された。また,実際に起きた対立やけんかについて,それはけんかをする必要があることだったのかを振り返るとともに,対立が生じることが避けられないこともあるのだということが話された。
このような学習をすることによって,対立やけんかが目に見えて減るわけではない。しかし,日常の中で「今のことばはけなしことばだよ」と相手に言ったり,「そうやってすぐ赤帽子をかぶる(*対立情況で自分の思いを押し通そうとすることをメタファー化したもの)からけんかになるんだよ」とけんかしている友達に声をかけたりして,実際に学んだことを生活の一部に取り入れている場面も見られる。こうして,本単元の学習も,実際の生活場面に生かされていくことを目指したい。
本単元は,将来的には,自分の感情を認識することによって,自分の感情との付き合い方を考え,他者とできる限り冷静になって話し合うことができるようになっていくことを目指すものである。対立状況には,根源的に感情がかかわっている。しかし,その感情は,「喜怒哀楽」という言葉があるように,一般化されたもののようにみえて,状況によって抱く感情や表し方は一人ひとり違いがあり,ある感情に対する捉え方も千差万別ではないかと考えることもできよう。とある状況下で,他者と抱く感情のズレを感じるような場面を経験したことがある子,また,やもすると,感情によっては,その経験がないと認識している子がいることもないとは限らない。よって,まずは,ある状況に対して自分や友達がどのように感じるのかを共有し,その違いを知ること,自分の感じたことを表したりその感情との付き合い方を考えたりすることで,実際の生活場面で感情とのかかわりを変化させていくことにつなげていってほしいと考える。
出典:第79回教育実際指導研究会(2016年度)発表要項, p.134. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 神谷潤
- 論文・教材本文
- 第1学年「みがく」学習活動案「自分は,友達はどう感じる?―違いから感情について考える」(2016年度 第79回教育実際指導研究会)
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