第2学年「みがく」学習指導案「たいりつをじぶんたちでかいけつする」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)

教科・単元、キーワード
  • 総合的な学習・探究の時間
  • 道徳
  • 探究力・活用力
  • 社会情動的スキル
  • てつがく
  • 対話的な学び
  • 主体性
校種・学年
  • 小学校
  • 小2
校種間連携
概要

毎朝のサークル対話を通して,自分の話を聴こうとする他者の存在を感じながら自分自身を語ること,相手に訊いて言葉の意味の共通了解を図ることを積み重ねてきた。安心して語り,相手とのことばのズレに気付いて表したいことにふさわしいことばをつむぎ合うこの積み重ねは,意見を表明する力を身に付けた市民を育てることにつながっていくと考える。
子どもたちは,1年生の後半から,ピースフルスクールプログラムを基にした学習をし,自分の意見をもつこと,それが周りの意見と異なっていてもよいこと,嫌な時は嫌だと言うことは悪いことではないということを学んできた。
1年生後半の半年間ピースフルスクールプログラムを基にした学習を経験した子どもたちは,嫌な思いをしたときに「どうして~するの。」と尋ね,怒りをおさえながら対話で解決しようとしている。しかし,それはうまくいかない時もある。思いや出来事が1年生の時より複雑になっているためもあるだろう。
2年生の後半から始めたピースフルスクールプログラムを基にした学習では,意見が違っても敵ではないこと,いじめとからかいの違い,怒りと付き合うことなどについて学んできた。本活動では,1年生の時の学習の積み重ねの上に立って,子どもたちの実態に合わせた対立の解決の方法を考えていく。
自分の中にある負の感情を認め,言語化し,他者に伝えられるように,そして,他者が発した負の感情を受け止められるようになってほしい。それらの方法に明確なーつの答えはないが,子どもたち自身が考え続けることが大事である。
本時は,自分たちで対立を仲裁するにはどうしたらよいかを,子どもたちの生活の中で起こりそうな例を用いたロールプレイや話し合いを通して,考え,話し合っていく。仲裁する人の働きを考え,2年3組の仲裁のステッププランを作る。仲裁のステッププランの例としては,次のようなことが考えられる。

1 お手伝いしましょうか。 2 何が起こりましたか。(子ども1) 3 何が起こりましたか。(子ども2) 4 つまり~ですね。 5 どうやったら解決できるのでしょうか。 6 それに贅成しますか。他の解決方法がありますか。(子ども1) 7 それに贅成しますか。(子ども2) 8 話し合い 9 では,~。2人ともそれに賛成ですか。 10 解決したことを肯定的に認める。

出典:第80回教育実際指導研究会(2017年度)発表要項, p.95.

コンテンツ担当者・著者

お茶の水女子大学附属小学校 藤枝真奈

論文・教材本文
第2学年「みがく」学習指導案「たいりつをじぶんたちでかいけつする」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)

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  • 登録日時 2019-01-03 14:20:56
  • 更新日時 2024-06-06 13:58:46
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