第2学年「音楽」学習指導案「これってどんな音?」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 芸術・美術・音楽・図画工作
- 探究力・活用力
- 対話的な学び
- 主体性
- 校種・学年
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- 小学校
- 小2
- 校種間連携
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- 概要
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低学年の音楽の授業は,《リクエストによる歌唱》《わらべうたあそび》《リズムあそび》を常時活動として位置づけている。1年生のときから続けている活動は,子どもたちにとってとても大切な時間であり,自分の思いとともに歌うリクエストを多くの子どもがとても楽しみにしている。1年生のときよりも曲のレパートリーが増えることや,歌声ものびのびと自信をもって歌えるようになった姿も見られる。なによりも,子どもがリクエストの時間を楽しみにしていることが大切である。また,わらべうたでは,友だちとの関わりのなかで葛藤なども生まれ,身体とともに心も成長しつつある。しかし,2年目としての常時活動には,時としてその動きや声にはどこかオーバーアクションのように見られるようになってきたように感じる。2年生の3学期となった今,音というものに対してじっくりと耳を傾ける活動を行うことで,自分たちの出している音や,周りの音に敏感になり,音の持つ響きを感じることができるのではないかと考えた。そのような活動を通して,より自分たちのからだに意識がいき,自分が歌ったり,友だちと思いっきり遊んだりすることだけではなく,落ち着いて耳だけに集中することで,より自分の動きや声に注目できるのではないだろうか。
そこで,3学期は音の響きをよく聴くことに焦点を当てた。具体的には楽器から出てくる音の響きや余韻にひたるなどである。ここでは,「まだ音が響いているよ」などという声も聞こえ,音の余韻にどっぷりとひたる姿も見えた。次に,教室の窓を開け,外の音に耳を傾けてみる。そこから,さまざまな身近な音に興眛を持ち始めたため,校内へ出かけてさまざまな音を見つけてくる活動を取り入れた。いままで気づかなかった音や当たり前のように出ていた音にも耳を傾け,音楽の授業だけではなく,生活に密接に関わっている音に耳を傾けてほしい。そして,音に着目することで,自分自身の声の響きや身体の動き方などに意識を向けてほしい。
出典:第80回教育実際指導研究会(2017年度)発表要項, p.90. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 下田愛佳里
- 論文・教材本文
- 第2学年「音楽」学習指導案「これってどんな音?」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
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