第5学年「社会」学習指導案「誰もが働きやすい社会のしくみについて考えよう」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 社会・地理歴史・公民
- 探究力・活用力
- 社会情動的スキル
- SDGs(持続可能な開発目標)
- 対話的な学び
- 現代的な課題
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小5
- 校種間連携
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- 概要
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① Y運輸の現状からその問題点について考える
私たちの生活は,今や,宅配便の存在なくしては成り立たない。どこかに出かける時は荷物だけ送って手ぶらが可能。旅行先からも,お土産は持ち帰らなくても届けてもらえる。必要な物はわざわざお店に足を運ばなくても,パソコンのクリック一つで簡単に手に入る。創業者のもとで働いていたY運輸の社員たちは,「日曜日は休日」という当たり前のことが保障されていて,家族との一家団欒の時問が確保されていた。ところが,日進月歩の情報化社会の波に飲み込まれてしまい,今やY運輸の過酷な労働状況は問題視される現状へと変わり果てた。Y運輸の社員の「日曜日は休日」という保証も家族とのー家団欒の時間さえも,私たちが便利さを追求するあまり取り上げてしまい長時間労働という悲しい実態に追い込んでしまったのである。更に,2013年にはY運輸はネット通販大手の「Aジャパン」の配達を始め,取扱量がさらに急増した。しかし,荷物量の急増や再配達,人手不足などが生じ,世間からの批判を浴び,働き力の見直しに迫られた。2017年の4月には, Y運輪は,その問題と真に向き合い, 配達時間帯指定忰を見直し,正午から午後2時までの配達を,ドライバーの昼食時間を確保するために廃止とした。見えない陰で過酷な労働条件を強いられ,従わざるを得ないという社会の在り様に対して,Y運輸の様に子どもたちとともにこの問題に真剣に考えたいと思った。
② 多様な「判断の基準」から様々な立場の人が幸せになれるような「判断の基準」を考える
物を購入する際に,大手通販会社を「使うか否か」と問われれば,多くの人が便利な方を選ぶであろう。しかし,その陰では,過酷な労働条件の現場があり,社員としては,従わざるを得ないことも事実であり,私たちは見えない社会の様子を見える事実から検証していかなければならない。便利な社会を追究していくのか,ここで一旦立ち止まって少し我慢をする生活を選ぶのか,様々な立場による様々な「判断の基準」が存在する。多様な「判断の基準」から様々な立場の人が幸せになれるような「判断の基準」を子どもたちが見出していける授業を展開したいと考えている。
出典:第80回教育実際指導研究会(2017年度)発表要項, p.87. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 佐藤孔美
- 論文・教材本文
- 第5学年「社会」学習指導案「誰もが働きやすい社会のしくみについて考えよう」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
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