第5学年「算数」学習指導案「割合を使って」(2016年度 第79回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 算数・数学
- 探究力・活用力
- 校種・学年
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- 小学校
- 小5
- 校種間連携
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- 概要
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平成27年度全国学力・学習状況調査の中の「20%増量後の商品の内容量が480mLであるとき,増量前の内容量を求める式と答えを書く設問では,正答率が13.4%と非常に低かったことから,子どもたちが「割合」「比較量」「基準量」の関係を把握し,示された情報から基準量を求める場面を捉え,比較量と割合から基準量を求めることに課題があることがわかる。
本時では,6個のおまんじゅうをA店では定価の1割引きで買うことができ,B店では定価だが1個おまけがつくという場面を設定し,どちらがお得かを子どもたちに「判断」させる。なお,「1割引後の値段」のみを提示し,「定価」は提示しない。
子どもたちは「単位量あたり」で学習した考え方を使って,おまんじゅう1個あたりの金額を求めようとするのではないかと考えている。その場合,A店では「1割引き後の値段」を6で割ると1個当たりの値段を求めることができる。しかしB店は「定価」がわからないと1個あたりの値段を求めることができない。そこで,「1割引き後の値段」を比較量として捉え,基準量である「定価」を求める必要が出てくる。
日常生活のなかにある課題を算数で学習したことを使って解決しようとする場合,子どもたち自身がある程度条件を整理し,算数の知識を使えるようにすることが必要になる。しかし,算数の授業中に与えられる課題は,ある程度整理された状態で示されることが多い。
そこで,あえて複雑な場面設定をすることで,数値だけを見て安易に立式するのではなく,問題場面を整理する必要性を実感させたい。また,問題場面を整理する過程を通して,「割合」と「比較量」「基準量」の関係を捉えなおす機会としたい。
出典:第79回教育実際指導研究会(2016年度)発表要項, p.102. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 河合紗由利
- 論文・教材本文
- 第5学年「算数」学習指導案「割合を使って」(2016年度 第79回教育実際指導研究会)
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