第1学年「算数」学習指導案「たしざんとひきざん」(2016年度 第79回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
-
- 算数・数学
- 接続
- 探究力・活用力
- 校種・学年
-
- 小学校
- 小1
- 校種間連携
-
- 幼稚園
- 小学校
- 概要
-
1年生で学習する「数と計算」領域では,「加法及び減法が用いられる場合について知ること。」「1位数と1位数との加法及びその逆の減法の計算の仕方を考え,それらの計算が確実にできること。」とし,加法では,1位数同士で繰り上がりのある範囲,減法は,20以下の整数で繰り下がりのあるものとなっている。数のしくみを理解してきた子どもたちにとって,その範囲の計算であればさほど抵抗感を持つことはない。ここで,大切にしたいことは「式をよむ」「具体的な場面から式を作る」「加法・減法の場面を言葉や絵で理解する」と考えた。計算の素地を築くときに大切にしたいのは,「問題場面からどんな式を使えばいいか」を考えられることである。
ここでは,たし算・ひき算の学習を一通り終えた後の学習として設定した。加法・減法が混在した場面から,自分で判断し,問題場面を選び出し,解決していく過程を大切にしたい。
これまでの学習では,加法や減法の問題場面をそれぞれが考えながら,「たし算とは。ひき算とは。」ということを考えてきた。本題材でも,様々な場面が出されることが当然出てくるだろう。しかし,共通な1枚の絵を見たとき,その中から作り出された加法や減法の場面をどのように読み取るのか,整合性はあるのかということ丁寧に考えていく学習を計画している。そのことによって,より加法・減法の意味について理解し,それらを用いることができるようになると考えている。
特に,子どもたちの素直な言葉や絵から読みとる個々の見方の違いを大切に扱うことは,自分の見方を伝え,友だちの見方と交わり,自分たちの見方へとつながっていくことになる。そこに,算数における加法・減法の概念理解を乗せていくことで,子どもたちが自分事として,算数を捉える素地を作ることになると考えている。
出典:第79回教育実際指導研究会(2016年度)発表要項, p.100. - コンテンツ担当者・著者
-
お茶の水女子大学附属小学校 冨田京子
- 論文・教材本文
- 第1学年「算数」学習指導案「たしざんとひきざん」(2016年度 第79回教育実際指導研究会)
この教材を閲覧したユーザーは以下の教材も閲覧しています
- 登録日時 2018-12-30 12:08:51
- 更新日時 2024-06-02 23:46:04
- ページビュー数 592回