SSH における「人を対象とする研究」の倫理審査体制と教育的効果 ― 課題研究を通じたコンピテンシーの育成を目指して ―(2025年度 お茶の水女子大学附属学校園 コンピテンシー育成開発プロジェクト)

教科・単元、キーワード
  • 社会・地理歴史・公民
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  • 技術家庭・家庭
  • 体育・保健体育
  • 総合的な学習・探究の時間
  • 探究力・活用力
  • 社会情動的スキル
  • SSH(スーパーサイエンスハイスクール)
  • 現代的な課題
  • 課題研究
  • 主体性
コンピテンシー
  • 自己制御力
  • 総論・コメント
校種・学年
  • 高校
  • 高1
  • 高2
  • 高3
校種間連携
  • 高等学校
  • 大学
概要

 本報告は、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校であるお茶の水女子大学附属高等学校における、「人を対象とする研究」に関する倫理審査体制の構築とその教育的効果を紹介するものである。附属高等学校では、2023 年度から中等教育向け研究倫理教材(APRIN)を導入し、2025 年度には「研究倫理委員会」を設置し、生徒が人を対象とする研究において、倫理的配慮をもって計画・実施するための申請書・チェックリスト・審査体制を整備した。
 この取組は、コンピテンシー育成の視点からも極めて有効であると考えられる。まず他者理解力の育成と深く関係している。他者理解力とは、異なる価値観や背景をもつ他者の立場や視点を理解し、共感的に関わる力である。研究対象となる人々の心身的・心理的な負担に配慮する、プライバシーを保護する、調査を受けるかどうかを自由意思に委ねるなどの倫理的配慮を、生徒自身が申請書やチェックリストに記述しながら具体的に検討することで、他者の立場に立つ視点や想像力が実践的に育まれる。 さらに、本制度は批判的思考力の育成にもつながる。批判的思考力とは、与えられた情報や仮説、手法などを鵜呑みにせず、多角的に吟味し、より妥当な結論を導こうとする力である。生徒は、自らの研究方法や設問の誘導性、条件提示の順番、データの取り扱い方などを、倫理審査委員や教員からの指摘を受けて再検討・修正する機会を得る。その過程で、自身の研究の設計や立場を相対化し、より客観的かつ精度の高い問いを構築する力が育まれる。 このように、研究倫理という制約を考えることで、生徒は他者に学び、思考を深める機会を獲得しているといえる。

コンテンツ担当者・著者

お茶の水女子大学附属高等学校 沼畑早苗

論文・教材本文
SSH における「人を対象とする研究」の倫理審査体制と教育的効果 ― 課題研究を通じたコンピテンシーの育成を目指して ―(2025年度 お茶の水女子大学附属学校園 コンピテンシー育成開発プロジェクト) 倫理規定 研究倫理チェックリスト
関連情報
解説(お茶の水女子大学教育学研究者より) お茶の水女子大学 コンピテンシー育成開発研究所

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  • 登録日時 2026-02-09 13:53:04
  • 更新日時 2026-02-10 11:22:42
  • ページビュー数 449回