第3学年「算数」学習指導案「分数」(2024年度 第87回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 算数・数学
- 探究力・活用力
- 対話的な学び
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小3
- 校種間連携
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- 概要
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本単元では、単位分数の個数に着目して、分数を使った量の表し方を考えていく。そのときに、これまで学習してきた分割分数としての分数の意味にも触れながら、分数の表している事柄の意味を説明できるようにしていく。
本時は単元の3時間目である。
第1時では、紙テープを折って、紙テープのもとの長さの1/4 や1/3 を考えたことをふり返りながら、紙テープのもとの長さの1/4 の2つ分の長さを2/4、1/4 の3つ分の長さを3/4、1/4 の4つ分の長さを4/4 ということを学習する。
第2時では、1m の紙テープを半分、さらに半分に折って、紙テープ1m の1/4 の長さの紙テープを作る。そして、1m の1/4 の長さを1/4m ということを学習する。さらに、3/4m の紙テープを提示し、1/4m の紙テープを使って長さをはかりとりながら3/4m は1/4m が3つ分集まった長さであること、1mの3/4 の長さであることを共有していく。
本時では、1m の紙テープを配布し、2/3m を作ってみることを子どもたちに提案する。前時までの学習をふり返りながら、2/3m は1m の2/3 であること、1/3m の2つ分が2/3m であることを確認すると、子どもたちはまず1/3m を作ろうとするだろう。ここで、1/3m は作れるのかということが話題になると考えている。1m の1/3 を作ることは、1m を3等分することである。そもそも紙テープを3等分に折ることはできない、1m(あるいは100cm)を3で割るとあまりがでるから割れない、と考え1/3m は作れないとする子がいるだろう。一方で、紙テープをずらして調整しながら折れば3等分できる、もし1m をぴったり3等分できたとしたらと仮定して、そのできた長さが1/3m だ、などと考える子もいるだろう。さまざまな考えがあるなかで、実際に紙テープを操作したり、図を書いたりしながら、どの長さをどのように操作しているのか丁寧にやり取りしながら、1/3m や2/3m についての理解を深めていきたい。
出典:第87回教育実際指導研究会(2024年度)発表要項, p.127. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 河合紗由利
- 論文・教材本文
- 第3学年「算数」学習指導案「分数」(2024年度 第87回教育実際指導研究会)
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