『身体や動きを媒介としたコミュニケーション能力』の育成を促す教師行動の検証(2017年度 中学校研究紀要 第46集)
- 教科・単元、キーワード
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- 体育・保健体育
- 探究力・活用力
- 対話的な学び
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 中学校
- 中1
- 中2
- 中3
- 校種間連携
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- 概要
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ダンス授業においては、生徒の主体性を育む探究的な学習を生みだすために、「身体や動きを媒介としたコミュニケーション能力」の育成を促す教師行動の影響が大きい。しかし、この能力の育成を促す教師行動については、まだ十分把握されていない部分も多い。そこで教師行動を焦点化し明らかにすることで、「生徒の主体性を育む探究的な学習」を保証する体育授業のあり方を検証したいと考えた。本研究では、体育のダンス領域において、とくに生徒の『身体や動きを媒介としたコミュニケーション能力』の育成にどのような勧きかけが望ましいのか、特に教師行動に焦点を置いてあきらかにすることを目的とする。
この「伝える力・受け入れる力」を『身体や動きを媒介としたコミュニケーション能力』ととらえ、授業では教師はどのように生徒に問いかけ、引き出しているかを検証する。授業の各場面の内、「教師による課題の提示」の場面、「生徒による協働的な課題解決活動」の場面に着目した。「教師による課題の提示」の場面については、教師行動(身振りやしぐさ・動きなどの非言語を含む発話)を記述した結果、動きと言語の連動した行動が観察された。また、「生徒による協働的な課題解決活動」の場面においても、同様にお互いの動きを見つつ動きながら言葉を発し交流をしている様が観察された。この場面において最も学びが深まっている様子を記述し明らかにする。
キーワード:伝える力・受け入れる力、身体や動きを媒介としたコミュニケーション能力、主体性を生かした探究的な学習、体を使った聴き合い
※ 本研究は平成28年度科学研究費奨励研究(課題番号16H00135)の助成を受けて行ったものである。
出典:2017年度 中学校研究紀要 第46集, p.17-27.
- コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属中学校 君和田雅子
- 論文・教材本文
- 『身体や動きを媒介としたコミュニケーション能力』の育成を促す教師行動の検証(2017年度 中学校研究紀要 第46集)
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