生徒の「やせ」「やせ志向」に対する健康教育の取り組み ~ 骨密度測定の導入と保健指導の実践 ~(2018年度 中学校研究紀要 第47集)
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- 概要
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学校現場で浮かび上がってきた、生徒の「やせ」「やせ志向」という健康課題に対して、これまでさまざまなかたちで健康教育を教育活動の中に「ちりばめる」実践をし、模索してきた。本稿では、これまでの実践の課題を踏まえ、新たに骨密度測定を導入し、加えて行った一連の保健指導の実践を報告する。
この健康課題は、影響力の大きい社会的風潮なども背景にあり、根深い課題である。これに対して思春期の身体づくりの重要性と正しい知識を理解し、自らの健康的な身体づくりに努める行動を習得することをねらいとした健康教育を検討した。そして生徒が骨密度という新たなパーソナルデータを認知し自己の身体状況を分析したうえでヘルスリテラシーを身につけるプログラムを実施した。骨密度からのアプローチは2つの大きな効果があったと考える。第1に骨密度の値を知ることにより、外見にとらわれがちなところを身体内部の発育発達に目を向けることができたことである。第2に「骨をつくる」という観点から身体づくりへつなげたことは、骨は丈夫にしたいと考える生徒にとって前向きに学習できる内容であったことである。
生徒が学んだことを活かしてヘルスプロモーションを獲得していくためには、繰り返し継続して指導を行っていく必要がある。今後は3学年に渡って、健康な身体づくりに必要なヘルスリテラシーを継続的に学べる健康教育プログラムを検討していきたい。
出典:2018年度 中学校研究紀要 第47集, p.23-36. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属中学校 近藤久美子
- 論文・教材本文
- 中学紀要_p23近藤
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